BCのセミリタイアまでの道のり

最近は米国株、ETFなどを不定期にレポートしてます。皆さんのお役に立てば嬉しいです。

Macrotrendsを使ってGAFAMのデータ比較をしてみました

久々のブログ更新です。

面白い銘柄分析サイトを見つけたので、個別株投資で参考になると思い色々いじってい

ましたら、その内容をまとめてみたくなりました。

macrotrends.net

www.macrotrends.net

このサイトの面白い所は、以下の3つになります。

・無料で10年以上の長期データを確認できる

・財務や損益データだけでなく、PERやPSRなどバリュエーションも調べられる

・複数銘柄(5銘柄)の比較分析ができる

 

以下の注意点が気になる場合はMorning starなど他のサイトをオススメします。

・言語は全て英語になります

・複数指標は一度に調べられません

・データのダウンロードはできません

www.morningstar.com

 

さて、ブログは随分おやすみしていましたが、今でも米国株投資は続けています。

その間、資金管理でリスク管理をしながらグロース株や高配当株やETF投資信託

投資し自分にあった投資スタイルを探しています。

 

そこで最近新規に追加投資をした銘柄も入っているGAFAMですね、

google,apple,facebook,amazon,microsoftと言った米国株の代表銘柄を用いて

以下のような比較分析をいたしました。

そこまで深い内容ではありませんが、分析の基本は比較にありますので

案外面白かったというのは私の感想です。

それでは何か一つでも参考になりましたらと思います。

 

  1. GAFAMの売り上げ比較
  2. GAFAMのPSR比較
  3. GAFAMの粗利比較
  4. GAFAMの営業利益比較
  5. GAFAMの純利益比較
  6. GAFAMのPER比較
  7. GAFAM営業キャッシュフロー比較
  8. GAFAMのEPS比較
  9. GAFAMの規模と成長力はどれも強大だが各社で戦略に違いがある

 

それではぜひ楽しくお付き合いください!

1、GAFAMの売り上げ比較

一番初めに来るのはやっぱり企業の稼ぐ力を表す売り上げ、ということになるかと思います。

早速以下にお示しいたします。

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2019年にAmazonAppleを上回った

GAFAMどこも素晴らしい売り上げの成長を見せていますね。

ただその中でもAppleが2010年から独走状態であったのを、ついにAmazonが捉えてい

ます。

 

ここからAppleが逆襲をかけるか、あるいはという所ですが、

この中ではこの2社がしばらくは売り上げをリードしていきそうです。

 

投資家目線ではどうなるのか、

PSR: Price to sales Retioも使えましたので確認してみましょう。

 

2、GAFAMのPSR比較

PSRというのは日本ではあまり使われていません。

バリュエーション、現在の株価の割安感を評価するにはPERが多いですね。

ただ、利益も絶対的な指標ではないですので確認しておくのも良いのではないでしょうか。

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AmazonAppleのPSRが低く、この15年間約4倍程度を維持している

AmazonAppleは同程度ですね。

ただ、Amazonは2倍を下回る時もあり、徐々に切り上げている。

また、Appleは逆に6倍程度から下げてきております。

 

これはAppleの売り上げ成長が株価に対して落ち着いてきていることを意味し、

売上高からも確認できます。

 

一方でAmazonは売上高だけではなくて利益も上がってきていますので、

もちろんまだまだ売り上げも成長していきそうですが、

これらを合わせた中身の部分が評価されてきていると言えます。

 

その意味ではPSRではMicrosoftが素晴らしく伸びてFacebookも抜けていますので、

この数年間で、売上高に対して投資家からの評価はかなり高まっています。

 

3、GAFAMの粗利比較

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粗利ではGoogle,Facebook,Microsoftが上位2社に接近

順位の変動はほぼありませんね。

やや他の3社が接近してきているのように見える程度です。

ここでは示しませんが、売り上げとの差を考えると研究開発費は莫大な金額を投入して

いることも想定されます。

 

4、GAFAMの営業利益比較

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営業利益ではAmazonが最下位になる

みてお分かりの通りですね。

ここで一気にAmazonが最下位になります。

大きな変化になりましたので、念の為営業利益の算出について以下で確認しました。

 

www.smbcnikko.co.jp

 

Amazon販管費がバカでかい訳ですね。

Googleもやや同じ傾向がありますが、特に気にする必要はないですかね。

これについては有名な話ですのでご存知の方が多いと思いますが、

改めて見ると面白いので調べてみました。

forbesjapan.com

 

ポイントはいつでも営業利益はコントロールできる、上昇させられるはずであるという

ことで、アマゾンプライム会員の会費をあげたことが例としてあります。

実際に2016年以降営業利益をあげてきています。

 

ただ、この物流システムを維持するためのコストはかかり続けるので、
また規模の拡大にもどこかで限界が出てくることも考えると、どこかで方針の変更が必要になります。

 

それがいつなのかはとても気になるところですね。

 

5、GAFAMの純利益比較

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純利益は営業利益からの大きな変動はない

あまり大きな変化はありません。

まあ、ため息が出るくらい莫大な利益が出ています。

 

6、GAFAMのPER比較

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ITバブルやFacebookの上場から時間が経ち、近年のPERは安定してきている

 

PERで評価するのが難しかったAmazonFacebookも徐々に安定し始めています。

純利益はまだ成長トレンドにありますので、決して高すぎるとはならないでしょうね。

 

7、GAFAM営業キャッシュフロー比較

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営業キャッシュフローもGAFAM全てで成長を続けている

さて営業キャッシュフローもどこも素晴らしいです。

強いて言えばAppleはやや2015年をピークに踊り場になっています。

またGoogleはMSFTを超えてきましたし、AmazonはFBをかわしています。

しかしこれだけの規模があると逆に何をすれば成長を維持できるのか。

 

いづれにせよ純利益以上にしっかりとキャッシュを稼いできています。

 

8、GAFAMのEPS比較

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EPSはgoogleが飛び抜けており、Amazonもしっかりと成長している

EPSは大きさよりも成長率が大事なのかなという所ですが、

どこもしっかりと成長させています。

その中でもgoogleは2005年より他と差を広げてきて、2017年に一度下げましたがすぐ

に回復。

制裁金か何かがあったような記憶がありますが、これを見るとビジネスには影響なかっ

たようですね。

 

 

9、GAFAMの規模と成長力はどれも強大だが各社で戦略に違いがある

いかがでしたでしょうか。

今回はMacrotrendsを使ったGAFAMの比較分析を、売り上げから掘り下げながら行って

みました。

もちろんこれだけでは触りにしかなりませんので、全てを理解はできませんが、

分析を行う前よりも全体感はよりクリアになったのではないでしょうか。

 

私個人的にはとても面白くてこういうのをみていると子供を見ずに夢中になってしまう

ところがあり、距離感を適度に保たなきゃなということ。

またもちろん、もっと個別には掘り下げて調べていきたいところ。

こうした分析で新たあに疑問がでて興味が湧いてきましたので、

さらに調べていきたいと思います。

 

また今回の比較データをみて失速している企業は見当たりませんでした。

今は世界経済を牽引する5社なので、安心感がありましたね。

確かリーマンショックがあったはずなんだけど、というくらいに2009年もほぼ無風で

乗り越えていっていました。

 

ただ、巨大になりすぎて政府からの規制が入ってきていること、

成長はできたとしても流石に成長率を維持するのは難しいのではないかということ、

など気になるところも出てきてました。

 

また、投資対象としてみるとどれも加熱しているようには見えません。

各個別企業では特にAmazonが、これからどう利益を出す方向に方針を転換するのか、

どこまでの利益を生み出せるのかは、過去に類を見ない規模であることからも、

本当に歴史的な転換点になるのかなと期待しています。

 

それでは今回は自分の好きな内容を記事として書かせていただきました。

もし何かツッコミなんかいただけたらとても嬉しいです。

もっとGAFAMのことを知りたいと思っています。

 

それではありがとうございました。

Best wishs to everyone!!