BCのセミリタイアまでの道のり

最近は米国株、ETFなどを不定期にレポートしてます。皆さんのお役に立てば嬉しいです。

【銘柄研究】GAFAの一角、アップル(AAPL)の株価は割高!?今さら聞けないAAPLについてわかりやすく紹介します!

こんにちは。

今日紹介させていただく銘柄はアップル社です。

言わずと知れた、世界一じゃないかと言っても過言ではない企業です。

誰もが知っているようで、ただ腰を落ち着かせて調べること機会はこれまでありませんでした。

ただ、私自身もマックを使い、アイフォンは2台持ち。

AAPLはインデックス投資をするだけでも数%は入っていますが、個別株としても保有しています。

コロナ前にジャンピングキャッチで高値掴みをしてから、
ようやくプラ転したところ。

ようやくAAPLに向き合えるメンタルになったというのが正直なところです。
(投資家としては全くダメですが、激甘投資家なので今はこれで十分です)

それではどうぞよろしくお願いいたします。

 

アップル社とは

アップル社についてはやっぱり以下がシンプルにまとめられています。

アップルは、デジタル家電製品およびIT機器を設計する。iPhoneスマートフォン)、iPadタブレット)、Mac(PC)、Apple Watch(スマートウォッチ)、Apple TVなどの製品があるが、iPhoneが売上高の大半を占める。また、Apple Music(音楽配信)、iCloudApple Care(修理保証)、Apple TV+、Apple Arcade(ゲーム)、Apple Card(クレジットカード)、Apple Pay(決済)など各種サービスを提供する。ソフトウェア、ハードウェアを自社開発し、サービスと融合させることで知られる。オンライン、直営店、小売店で製品を販売する。米州が収益の約4割を占め、残りは他の国々となっている。

 

つまり、アップルとは iPhoneメーカーで米国外が6割ということです。

であれば、アップルの業績はiPhoneを追いかければ良いわけですね。

売り上げは米国外の方が大きくなっている、
ようですがそもそものマーケット自体がアメリカは世界の4割あると言っても驚きません。

それでも米国外が6割の売り上げがあるということは、世界中に浸透しているのが見て取れます。

 

ただ、ちょっと触れておきたいのはそのストーリーですね。

appleアメリカ合衆国カリフォルニア州クパティーノに本社を置くインターネット・デジタル家電製品および同製品に関連するソフトウェア製品を開発・販売する多国籍企業です。
ちなみにapple1は通称であり、「アップル インコーポレイテッド(英: Apple Inc.)」というのが正式な社名です。

中略

今でこそappleは知らない人はいない世界規模の多国籍企業ですが、その始まりは、1976年にスティーブ・ジョブズスティーブ・ウォズニアックという2人の人間が立ち上げた小さな会社でした。
この会社はウォズニアック氏が作り出したコンピュータ用ハードウェア(製品時に「apple」と名付けられた)を販売するためのもので、今で言うベンチャー企業としてappleの歴史は始まった訳ですね。

http://kcjmca.org/apple/introduction.html

1976年ですから、現在で45年程度の企業です。

ティーブジョブス、と聞くと何も知らないですけど少しワクワクするミーハーな感覚もありますので。

この45年の間で生活は様変わりしましたけど、そこにはアップルがもたらしものも大きかったなと思います。

 

AAPLの銘柄スカウター

米国株銘柄スカウターは完璧ではないのですが、
日本語での使いやすさはダントツです。

これから機能も増えていくと思うので、例えば発行済み株式数、
なんかも加えてもらえるとありがたいです。

さて基本情報をおさらいしてみましょう。

あ、その前に以前はGAFAMでmacrotrendを使って比較していましたので参考までに。

この5社は意外にも特徴がバラバラで、AAPLはその中でも利益を稼ぐのはうまい会社、というイメージでした。

 

bokuchaninvest.hatenablog.com

 

さて、それでは順に確認してみます。

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概要

自己資本比率は案外低いんですね。3割を下回っています。

ROEは驚異の60%超えです。アウトスタンディングですよね。

ROAが17%でも低く見えるくらいです。

もしかするとこの差は自己資本比率の低さにもあるんですかね。

ROAとはつまりアセットあたりのリターンですもんね。

それでもエクイティあたりで60%超えるのですから投資家に取っては凄まじいリターンを稼ぎ出しているには違いないです。

そういう視点でいくと、PERとPBRがそんなに変わらないのも面白いですね。

bookとearningがそんなに変わんないわけです。

配当利回りは米中貿易摩擦の時に一時期確か2%近くありましたが、現在では1%となっています。

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売り上げと営業利益の推移

成長率は鈍化してきているものの、継続的に伸ばしています。

しかし売上高2500億ドルで営業利益700億ドルってなんでしょうか。。

2016年に一度下がっているのはチャイナショックの影響でしょうね。

コロナショックでもそうですが、中国での売上高があることがたまにアキレス腱のように取り上げられますが、売上高が依存しているから、なんでしょうかね。

 

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キャッシュフローの推移

まあこれも綺麗にFCFが伸びてきました。2015年以降は安定しています。

営業CFも同様で素晴らしいですね。

現金もどんどん増えていきます。

この財務CFが急に2018年と2019年で大きくなっているのはなんでしょうか。

自社株買いでもしたからかな、なんて思いましたが、

だとすると10兆円くらい自社株買いしてますけど、全てが規格違いです。

ただ、営業利益が7兆円くらいでしたので、それを超える自社株買いをしているということは負債を増やしてきた、と考えても良いのでしょうかね。

アップルの信用力を担保にして、最近は自社株買いで株主還元をし、株価へ反映させてきたということになり、少し残念です。

 

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売り上げ構成比

さて、予想通りですがiPhoneの売り上げがまだ5割を超えていました。

あとはサービスで7割になりますね。

ウェアラブルとかは面白いんですが、iPadMacと同じ程度で1割程度です。

おそらくですが、iPhoneだけではなくiPadMacなども含めたデバイスがこれから劇的に伸びる、とはなかなか思えません。

ウェアラブルはまだ可能性があるのかもしれませんが。


ただ基本路線はサービスをどれだけ成長させられるかが鍵になりそうですね。

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セグメント毎売り上げの推移

特にありませんが、iPhoneは2016年から大きな成長は見せていません。

サービスの成長は素晴らしいですが、売り上げにインパクトを与えるにはまだまだこれからですね。

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配当の推移

年間配当は増加してきています。

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配当性向

今の利益水準であれば配当を2倍にしても全然平気ですが、それよりは事業への投資ですよね。

ただ、自社株買いも配当に加えると、時価総額の1割くらいを自社株買いに当てたとすれば、見方も変わります。

でもまあこれは変動が大きいので特には考慮しなくても良いのでしょうかね。

しかし自己資本比率とも合わせてみますと、案外AAPLは負債を自社株買いに当てているようなところもありそうですね。

ただキャッシュフローがあれだけ安定して大きいことから、一律に自己資本比率を問うても意味がありませんし、
米国株だともっと偏ってるところがあるように思いますので、論ずるまでもないというレベルでしょうか。

案外、簡単にみれるデータで調べるだけでも発見があるもので、個人的には面白いです。

 

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四半期EPSの予想と実績推移

これ案外面白いですね。

2020年9月以降ばらつきは大きくなっているように見えますが、6月はだいぶん落ち着いています。

また2019年12月と2020年12月は共に大きいのですが、クリスマスや年末であることが影響しているでしょうかね。

コロナの影響もそこまでは感じさせられません。

2020年3月も予想の平均値を実績が上回っていましたね。

ただ、2月頃には利益警告を出していたように記憶しています。

よくも悪くも注目されますね。

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PERの推移

さて、PERは2015年以降切り上げてきているように見えます。最近は20倍を超え始めました。利益よりも株価が上昇していることが伺えます。

買うものがないのか、サービスの成長を織り込んでいるのか、米中に安定感が出てきたからか、配当が増えてきたからか、いろんな疑問が湧いてきますね。

 

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配当利回りの推移

配当利回りは2016年をピークに低下してきています。

株価の上昇はおそらく成長を折込だしたということですかね。

サービスへの期待が高まっているのでは、というように思えてきました。

 

ただ、もしかするとここまでの企業になるとマクロの金融政策の変化にもよるのかもしれません。つまり金利の低下に伴って、金融緩和がアップルの株価を相対的に割安に変えているということかもしれません。

それでも2019年1月からの株価の上昇を説明するのには、まだ足りないようにも思えますが。

AAPLまとめ

1、売り上げの半分を占めるiPhoneが安定期に入り、次の成長の柱を模索

2、ここ数年で自社株買いに注力をしているが、利益を超える部分は借入れで補填

3、株価は上昇基調だが、金融緩和と自社株買いが反映か

 

追記1

アセットの推移をMacrotendsで確認しました。

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総資産の推移

 

2012年以降成長が鈍化して、2018年以降はついに減少に転じています。

自己資本で見ると顕著になります。

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自己資本の推移

2013年以降ですね、方針を変えたかのように自己資本は成長から定常状態に、そして2018年にはついに減少に転じています。

事業としての成長から金融的にうまくやる方向に進んでいるようにも見えます。

一方でEPSやSPSなどの株主にとっての価値は成長を続けてきました。

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株価とEPS、PERの推移

上から順に、株価、EPS、PERの推移になりますが、

EPSは順調に成長しているように見えます。

一方で株価の上昇がそれを上回っておりPERでは2008年くらいの水準に近づいてきています。

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株価とSPS、PSRの推移

SPSは成長を続けており、PSRは2008年以来の高水準となっています。

 

追記のまとめ

1、自己資本は2014年を境に、特に2018年以降急減

2、EPSやSPSは成長を続けている

3、PSRやPERでは2008年以来の高水準にある

 

本編と追記の内容まとめ

1、iPhoneの売り上げの成長が止まり次の成長のエンジンとなる事業はいまだサービスに期待がかかるがいまだその構成比は1割程度と低い

2、EPSやSPSを継続的に増加させるために、自己資本比率が下げ自社株買いによりもたらされてきたが、株価の急上昇により特にPSRでは2008年以来の高水準

 

これらのことより、現在の株価上昇は金融緩和など外部要因によりもたらされたものと考えられ、割り高ではないかと考えられました。

もちろん、今後成長の見通しなどがよりはっきりしてこれば、更なる上昇も見込めるかもしれません。

適性株価などの算出は難しいですが、現在の株価の8がけ、
つまり260ドル近辺で購入したいなぁと思いました。

 

この金融緩和が続いているうちに現在のデバイス売り上げを保ちながらも、
次の成長の柱を作り上げるのが大事だと考えました。

 

最後に

今回は銘柄スカウターとMacrotrendsを用いてAAPLについて調べてみました。

私自身はAAPLをわずかながらに保有しておりまして、とても期待をしている銘柄になります。

バークシャーハサウェイも株式ポートフォリオの30%程度をAAPLで保有していたように思います。

今回の銘柄研究から、今の水準での更なる買い増しは難しいかなと思いました。

それでは本ブログが少しでもお役に立ちましたら幸いです。

ご覧いただきましてありがとうございました!!