BCのセミリタイアまでの道のり

最近は米国株、ETFなどを不定期にレポートしてます。皆さんのお役に立てば嬉しいです。

【銘柄研究】世界一の軍事企業、米国株投資の魅力の一つとも言える銘柄!!ロッキードマーチン(LMT)について

こんにちは。

在宅勤務が解禁され初めて、徐々に通常モードに戻ってきています。

以前のような感覚で動くとすぐにバテてしまうので要注意ですね。
焦ることはないので、少しずつペースを掴んでいきましょう。

何よりも健康が大事、この資産が無限の富を産んでくれるのですから。
そして健康があればこそこの世界での時間を享受することができます。

こういう風に思えたのは外出自粛の間は家族に目一杯使わせてもらえたからかなとも感じています。本当にありがたいです。

 

さて、冒頭長くなりましたが、
今回のテーマはロッキードマーチンの銘柄研究です。


現在保有している分もありますが、落ち着いて調べる時間がなく買いました。
3月の暴落時にいわゆる試し玉で仕込んでおいて、5月にリバのローテーションが起こっている中で買い増ししました。

この銘柄が自分の投資スタイルに合うと考え保有し始めましたのですが、
決して腰を落ち着けて理解を深めていけていませんでした。

ですので、今後の方針を決めるためにも一度自分の中でしっかり腹落ちさせたいなとテーマに選びました。

日本人には馴染みの薄い軍需産業の代表銘柄ロッキードマーチンをより知ることで投資の幅を広げられるのは米国株投資の魅力の一つとも言えるのではないでしょうか。

今回の銘柄研究はLMTに当たって、データソースは以下の3つになります。

  1. 銘柄スカウター米国株|マネックス証券
  2. Macrotrends | The Long Term Perspective on Markets
  3. Bloomberg.co.jp

それではよろしくお願いいたします!

 LMT、ロッキードマーチンを一言で言うと

軍需産業で世界一の売上高をもつ米国企業になります。

以下に2017年の軍需産業売り上げランキングを紹介します。

武器製造・軍事サービス企業の2017年売上トップ10社*

1. ロッキード・マーティン(米国)/449億2000万ドル
2. ボーイング(米国)/269億3000万ドル
3. レイセオン(米国)/238億7000万ドル
4. BAEシステムズ(英国)/229億4000万ドル
5. ノースロップ・グラマン(米国)/223億7000万ドル
6. ジェネラル・ダイナミクス(米国)/194億6000万ドル
7. エアバス欧州連合の4カ国)/112億9000万ドル
8. タレス(フランス)/90億ドル
9. レオナルド(イタリア)/88億6000万ドル
10. アルマズ・アンテイ(ロシア)/85億7000万ドル

*注:比較可能かつ十分に正確なデータが不足していることにより、中国企業は除外した。
出典:ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)

*フォーブスより引用 https://forbesjapan.com/articles/detail/24606

このランキングからは以下の2つのことがわかります。

  1. ロッキードマーチンは2位のボーイングに約2倍の差をつけダントツの売り上げを誇る
  2. 中国を除いているが、世界トップ10のうち米国企業が半分を占めている

当然のように日本企業は入っていません。

米国が独占していると言っても過言ではないように思えますが、国力がその背景にあるのではないでしょうか。

そういう意味では、米国が世界の頂点である限りはこれらの企業の売り上げも立ち続けるように思えます。

LMTのEPSの推移

まずはEPSの推移を確認したいと思います。

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LTMとRXTのEPS推移

 

2005年以降のEPS推移を業界3番手のRTX(レイセオンテクノロジーズ)との比較で示しました。

この2つの銘柄の比較により、
業界3番手のRXTと比べてLMTの成長が著しいのがよくわかります。

また2016年に急上昇した後に、2017年に一度大きく落ち込みましたが、
急回復しています。

 

LTMのPERについて

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LMTのPERについて

直近のPERは20倍程度と、EPSに対して株価の成長は大きくなっています。

これは金融緩和の影響もあるかもしれません。

また、LMTの成長性が評価されるようになったのか、
あるいは経済的な堀が広がっているのか、
それらが複合的に合わさった評価か、考えられることはたくさんあります。

先ほどの、RTXとのEPS成長率との差が広がっていることを考えると、この業界1位のLTMはより強固なビジネスを築いていってることが示唆されます。

 

LTMのD/Eレシオについて

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LTMのD/Eレシオについて

米国株だとあまり気にする人もいないのかもしれません。

D/Eレシオについてです。

一言で言えば借金増えたなぁと感じました。

 

見ての通り上段の長期負債は上昇をして行っています。

一方で自己資本は減少して行っていることから、

D/Eレシオは少しずつですが上昇を続けています。

2005年には69%程度だったのが328%になっています。

current retioはそんなに変化はないので財務が弱いと言う訳ではないです。

 

前回のアップルでもこの数年で一気に自社株買いをしていたので、成熟した企業で株主価値をあげるのはこう金融をうまく活用していると言うことで良いのでしょう。

 

LMTのROIについて

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LTMのROIについて

ROIを見ると、負債を増やしてきただけの企業でないことはわかります。

2005年で10%台だったのが、2020年には40%程度まで上昇しています。

2009年以降、概ね30%程度だったことを踏まえると、経営効率は素晴らしいと言えるでしょう。

 

LTMのPSRについて

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LTMのPSRについて

PSRですね。2012年から一気に上昇し始めました。この辺は株価は上がっているけども売り上げは伸びずと言う状況が続いています。

ただ、2016年以降は売り上げの成長も目を見張るものがあり、PSRは1.5〜2.0倍程度で推移しています。

振り返れば2018年に株価が下げた局面が絶好の買い場であったことがわかります。

2020年のコロナショックでもそうですが、PSR1.5倍を一つの目安にしても良いのように思えます。

 

LMTのPFCFRについて

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LTMのPFCFRについて

2018年の株価下げ局面が絶好の買い場というものの、FCFPSはかなり落ち込んでいました。株価はそこまで下げてはいなかったので、PFCFRの上昇は目立ちますね。

全体的にはFCFもよく上向いていることがわかります。

たまに大きく資金を使っているところがありますが、5年くらいのスパンで大きな買い物をしているのかなとおもいました。

 

LTMのまとめ

今回のLTMまとめになります。

  1. EPSは成長し続けているが株価はそれを上回る上昇を見せている
  2. 1株当たりの売り上げやFCFも順調に増加
  3. 自己資本比率は減少しているが、ROIは4割程度まで改善している

2005年以降のデータで見たので長期に渡って売り上げを拡大しかつ経営効率を改善してきたことがわかります。株価の上昇も理解できますし、株主への貢献は高いものがありますね。

LTMの投資判断

あくまでも私の判断になりますが長期保有に適した銘柄だと考えました。

毎日のように株価を追いかけて一喜一憂するのは兼業投資家の自分には難しいので、
やはりこういう銘柄が好みです。

理由と買いのタイミングを以下のように考えました。

  1. 業界1位の座を守り、さらに競争力は増大し強固なビジネスの堀を有している
  2. 収益力も向上し、株主への貢献を考慮した経営が成されている
  3. 特にPSRが1.5倍に近づいた時は絶好の買い場である

最後に

いかがでしたでしょうか。今回はLTMの銘柄研究を行いました。

私はこれからも保有を継続しようと思いますし、定期的に買い増しを行っても良いと考えました。

特にPSR1.5倍になる局面があれば数年来の買い場としても良さそうです。

 

それでは本記事が少しでもお役に立ちましたら幸いです。

ご覧いただきましてありがとうございました!!