BCのセミリタイアまでの道のり

最近は米国株、ETFなどを不定期にレポートしてます。皆さんのお役に立てば嬉しいです。

【銘柄研究】ピザ屋さんってこんな儲かるの??驚きの収益を見せるドミノピザ(DPZ)について。債務超過ですけど。

こんにちは。

本日はドミノピザ(以下DPZ)について学んでいきたいと思います!

この銘柄が気になったきっかけは、外出自粛になった時に無傷でいられる銘柄はどこか探していたら目に入ってきたから、でした。

ドタ感で買ってみて値動きが安定しているので、気楽にホールドしています。

相場も落ち着いてきているのでこういう時に少しずつ調べていこうと思います。

来るべく暴落に備えて、、(そんな頻繁にはきませんけど!笑)

それではよろしくお願いします!

 

データソースは主として以下のサイトになります。

 

DPZってどんな会社よ!?

企業概要
ドミノ・ピザ(Domino's Pizza, Inc.)は宅配ピザ会社。会社所有とフランチャイズドミノ・ピザ店を、米国をはじめ世界各国で運営。米国内外の特定地域で生地の製造・販売センターも保有
これもわかりやすいですね。宅配ピザ会社
ハイテク銘柄全盛のこのご時世ですが、
案外こう言う銘柄がシンプルで良いなとも思います。
 
マクドナルドなんかでも話題に上がりますが、
直営店とフランチャイズ店があるとのことです。
ピザってアメリカ人がすごい食べるイメージがありますが、世界各国とどれくらいの売り上げ比率になっているんでしょうか。
そして、生地の製造・販売センターとな。
 

DPZ自己資本比率がありません

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DPZの概要

 

投資するに当たってのDPZの概要になります。

時価総額は約1.5兆円程度で、それなりにしっかりしています。米国株だと中型株くらいのイメージでしょうか。

面白いのは、自己資本比率が表示されていないことです。

さらにはROEもありません。

PBRもマイナス4.4倍と不思議ちゃん銘柄な雰囲気を感じてワクワクします。

最近話題?の債務超過銘柄とでも呼べば良いんでしょうか。

キャッシュフローが強いからこそできる芸当ですかね。

配当利回りは1%を切っていますので、投資家はキャピタルを狙って買っているようです。

DPZのEPSの成長について

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EPSの推移

2005年以降のEPSの推移です。

2012年以降は綺麗に右肩上がりに増加していますね。

 

PERで見るとEPSの成長とシンクロしない部分もある株価ですね

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PERの推移

ついでに、株価と照らし合わせてみてみます。

株価もまさに右肩上がりになっています。

EPSの成長が安定的になった2012年以降は、PERの水準も切り上がり新しい目線ができているのがわかります。

2017年にはPER40倍程度まで買われましたが、その後30倍程度まで下げてから切り返しています。

宅配ピザやさんが40年分の利益まで買われたのですから、本当に素晴らしいですね。

 

SPSは綺麗な右肩上がりでしたね

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PSRの推移

合わせてPSRの推移です。

まず中段のSPSも右肩上がりになっています。

そしてPSRですが、
PERと概ね同じになっています。

2018年にPSR4倍まで買われてピークになっていたので、
PERと比べると1年遅れてピークをつけていました。

株価も2018年に300ドルでいったん調整に入っています。

PSR3倍で底を打った後の上昇から、どうもPSRの方が株価に現れやすいようです。

 

これはまずSPSの成長の方がEPSよりも早かったことを示しています。
そしてSPSの成長の鈍化がEPSよりも先に現れているようです。

SPSの方が銘柄の成長をタイムリーに表しているのかなと思いました。

よく考えれば買収とかがなければですが、SPSよりもEPSの方がノイズも大きいですかね。まだわかりませんが。

 

BPSは下がり続けています

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PSRの推移

続けて上段からprice、BPS、PBRになります。

BPSはマイナスが膨らんで行っています。PBRも同様ですね。

 

FCFが高く、PCFRからこの1年の株価の伸びが見えていたか

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PCFRの推移

次にフリーキャッシュフローの推移になります。

FCFSは綺麗に右肩上がりになっています。

株価が調整している分で、PCFRも2017年後半から調整してきています。

FCFを評価されてきた銘柄なんだなと言うのがよくわかります。

ただ、2017年以降は違う傾向が出てきています。

これは収益面、特に売り上げが伴っていないことにありそうに思えますが、いかがでしょうか。

 

営業キャッシュフローは綺麗に伸び、この数年は現金を増やしてきている

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キャッシュフローの推移

気になったのでちょっと調べてみました。

営業キャッシュフローの伸びが素晴らしいですね。

決して投資をしていないわけではないのですが、現金が積み上がってきています。

ちょっとこれからは毛色が変わってくるのでしょうかね。

 

ROIが怖いくらい高い

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ROIの推移

 

ROIを確認してみました。

2020年でROIが50%を超えています。

2012年以降本当に高い水準で利益を出していますので、正直怖いくらいの高収益体質だなと思いました。

変な話ですが、債務超過が成り立つのもわかります。

フランチャイズもうまく機能しているんでしょうね。

このやろうと、負債も含めてアセットを増やすことでFCFを吊り上げ株価の上昇に結びつけるのかな。

 

 

マージンはやっぱり高いですね。

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マージンの推移


最後にマージンを確認してみました。

グロスを見るとやっぱりピザ屋さんだなとわかります。

でもそれでも2018年からの上昇は、新たな原価の抑え方を見つけたのかなと思いました。(規模が生きてきたのか?)

一方で営業利益率はそこまで伸びていません。(フランチャイズを増やしているのか?

結果としての純益利率は上がり続けています。

ここでは競合分析をしていないので、市場での競争力がどこまであるのかは推測でしかありませんけど、より強くなってきているのは理解できます。

ただこの辺はこれまでみてきた他の業種と比べるとですが、
さほど驚くものはありませんでした。

 

EPSのアナリスト予想と実績の推移

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四半期EPSの予想と実績推移

少し値動きの理由も知りたいので、EPSのアナリスト予想と実績について確認してみます。

2019年12月ではほぼ予想通りでした。

しかし2020年3月では、これはステイホーム特需と言うことでしょうか、予想を上回る実績となりました。

2020年6月は少し予想にばらつきがありますが、余程無理のない予想ですのでもんぢあないでしょうかね。

これだけ見ると割合安定してきた銘柄のように見えます。

 まとめ

  1. 収益面では右肩上がりでマージンの改善も進んでいでいる
  2. PER,PSR,PCFRは年々切り上がってきている
  3. 債務超過であるが、ROIは驚異の50%超え
  4. 負債を増やすだけ成長していけるか

最後に

いかがでしたでしょうか。DPZを調べてみました。

まず割安を待っていたらいつまで経っても買えない銘柄なのはわかりました。

この数年の株価の調整はありましたが、最近上振れしています。

こうした債務超過銘柄であれば、金融緩和は追い風なのかなとも思いました。

 

しかし、なかなかこれといって買値の基準は見つけられないな、と言うのが印象です。

強いて言うなれば、PSR3倍のところで買えるなら良いかもしれないなというところです。

 

しかし、レストランに分類されるにしては驚異の収益体勢を持っていて、とても勉強になりました。

それではみなさん、本日もお付き合いいただきありがとうございました。

少しでも参考になれば幸いです。

ありがとうございました!!