【銘柄研究】ピザ屋さんってこんな儲かるの??驚きの収益を見せるドミノピザ(DPZ)について。債務超過ですけど。
こんにちは。
本日はドミノピザ(以下DPZ)について学んでいきたいと思います!
この銘柄が気になったきっかけは、外出自粛になった時に無傷でいられる銘柄はどこか探していたら目に入ってきたから、でした。
ドタ感で買ってみて値動きが安定しているので、気楽にホールドしています。
相場も落ち着いてきているのでこういう時に少しずつ調べていこうと思います。
来るべく暴落に備えて、、(そんな頻繁にはきませんけど!笑)
それではよろしくお願いします!
データソースは主として以下のサイトになります。
- DPZってどんな会社よ!?
- DPZは自己資本比率がありません
- DPZのEPSの成長について
- PERで見るとEPSの成長とシンクロしない部分もある株価ですね
- SPSは綺麗な右肩上がりでしたね
- BPSは下がり続けています
- FCFが高く、PCFRからこの1年の株価の伸びが見えていたか
- 営業キャッシュフローは綺麗に伸び、この数年は現金を増やしてきている
- ROIが怖いくらい高い
- マージンはやっぱり高いですね。
- EPSのアナリスト予想と実績の推移
- まとめ
- 最後に
DPZってどんな会社よ!?
企業概要
案外こう言う銘柄がシンプルで良いなとも思います。
DPZは自己資本比率がありません
投資するに当たってのDPZの概要になります。
時価総額は約1.5兆円程度で、それなりにしっかりしています。米国株だと中型株くらいのイメージでしょうか。
面白いのは、自己資本比率が表示されていないことです。
さらにはROEもありません。
PBRもマイナス4.4倍と不思議ちゃん銘柄な雰囲気を感じてワクワクします。
最近話題?の債務超過銘柄とでも呼べば良いんでしょうか。
キャッシュフローが強いからこそできる芸当ですかね。
配当利回りは1%を切っていますので、投資家はキャピタルを狙って買っているようです。
DPZのEPSの成長について
2005年以降のEPSの推移です。
2012年以降は綺麗に右肩上がりに増加していますね。
PERで見るとEPSの成長とシンクロしない部分もある株価ですね
ついでに、株価と照らし合わせてみてみます。
株価もまさに右肩上がりになっています。
EPSの成長が安定的になった2012年以降は、PERの水準も切り上がり新しい目線ができているのがわかります。
2017年にはPER40倍程度まで買われましたが、その後30倍程度まで下げてから切り返しています。
宅配ピザやさんが40年分の利益まで買われたのですから、本当に素晴らしいですね。
SPSは綺麗な右肩上がりでしたね
合わせてPSRの推移です。
まず中段のSPSも右肩上がりになっています。
そしてPSRですが、
PERと概ね同じになっています。
2018年にPSR4倍まで買われてピークになっていたので、
PERと比べると1年遅れてピークをつけていました。
株価も2018年に300ドルでいったん調整に入っています。
PSR3倍で底を打った後の上昇から、どうもPSRの方が株価に現れやすいようです。
これはまずSPSの成長の方がEPSよりも早かったことを示しています。
そしてSPSの成長の鈍化がEPSよりも先に現れているようです。
SPSの方が銘柄の成長をタイムリーに表しているのかなと思いました。
よく考えれば買収とかがなければですが、SPSよりもEPSの方がノイズも大きいですかね。まだわかりませんが。
BPSは下がり続けています
続けて上段からprice、BPS、PBRになります。
BPSはマイナスが膨らんで行っています。PBRも同様ですね。
FCFが高く、PCFRからこの1年の株価の伸びが見えていたか
次にフリーキャッシュフローの推移になります。
FCFSは綺麗に右肩上がりになっています。
株価が調整している分で、PCFRも2017年後半から調整してきています。
FCFを評価されてきた銘柄なんだなと言うのがよくわかります。
ただ、2017年以降は違う傾向が出てきています。
これは収益面、特に売り上げが伴っていないことにありそうに思えますが、いかがでしょうか。
営業キャッシュフローは綺麗に伸び、この数年は現金を増やしてきている
気になったのでちょっと調べてみました。
営業キャッシュフローの伸びが素晴らしいですね。
決して投資をしていないわけではないのですが、現金が積み上がってきています。
ちょっとこれからは毛色が変わってくるのでしょうかね。
ROIが怖いくらい高い
ROIを確認してみました。
2020年でROIが50%を超えています。
2012年以降本当に高い水準で利益を出していますので、正直怖いくらいの高収益体質だなと思いました。
変な話ですが、債務超過が成り立つのもわかります。
フランチャイズもうまく機能しているんでしょうね。
このやろうと、負債も含めてアセットを増やすことでFCFを吊り上げ株価の上昇に結びつけるのかな。
マージンはやっぱり高いですね。
最後にマージンを確認してみました。
グロスを見るとやっぱりピザ屋さんだなとわかります。
でもそれでも2018年からの上昇は、新たな原価の抑え方を見つけたのかなと思いました。(規模が生きてきたのか?)
一方で営業利益率はそこまで伸びていません。(フランチャイズを増やしているのか?
)
結果としての純益利率は上がり続けています。
ここでは競合分析をしていないので、市場での競争力がどこまであるのかは推測でしかありませんけど、より強くなってきているのは理解できます。
ただこの辺はこれまでみてきた他の業種と比べるとですが、
さほど驚くものはありませんでした。
EPSのアナリスト予想と実績の推移
少し値動きの理由も知りたいので、EPSのアナリスト予想と実績について確認してみます。
2019年12月ではほぼ予想通りでした。
しかし2020年3月では、これはステイホーム特需と言うことでしょうか、予想を上回る実績となりました。
2020年6月は少し予想にばらつきがありますが、余程無理のない予想ですのでもんぢあないでしょうかね。
これだけ見ると割合安定してきた銘柄のように見えます。
まとめ
- 収益面では右肩上がりでマージンの改善も進んでいでいる
- PER,PSR,PCFRは年々切り上がってきている
- 債務超過であるが、ROIは驚異の50%超え
- 負債を増やすだけ成長していけるか
最後に
いかがでしたでしょうか。DPZを調べてみました。
まず割安を待っていたらいつまで経っても買えない銘柄なのはわかりました。
この数年の株価の調整はありましたが、最近上振れしています。
こうした債務超過銘柄であれば、金融緩和は追い風なのかなとも思いました。
しかし、なかなかこれといって買値の基準は見つけられないな、と言うのが印象です。
強いて言うなれば、PSR3倍のところで買えるなら良いかもしれないなというところです。
しかし、レストランに分類されるにしては驚異の収益体勢を持っていて、とても勉強になりました。
それではみなさん、本日もお付き合いいただきありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました!!