【テクニカル研究】今さら聞けないMACDについて、指数平滑移動平均線って何なの!?も含めてゼロから解説します!!ビギナー向けです!
こんにちは。
今回はテクニカル分析の研究をしたいと思います。
MACDについて調べましたのでご覧いただければと存じます。
- MACDを使えば売買タイミングを判断することができる
- MACDヒストグラムでMACDとシグナルの差がわかり易くなる!!
- MACDとMACDヒストグラムのまとめ
- MACDはどうやって計算するのでしょうか!?
- 中身を理解すればMACDの見え方が変わります!!
- まとめ
- これからは実戦で使っていきましょう!!
MACDを使えば売買タイミングを判断することができる
とてもわかりやすいですね。
MACDには以下の2本のラインがあります。
これら二つが交差するところが売買シグナルになります。
買いのポイントをまとめると以下になります。
この例ではタイミングとしては1の方が早く、
2がその後を追随するカタチとなっています。
売りのポイントは以下になります。
これで見るととてもシンプルですが、実際にチャートをみていると行ったり来たりをしているものが多いように思います。
ただ、そのチャートのトレンドを示すにはとてもわかりやすいので、
理解すれば使いやすいもののように思います。
売買タイミング(トレンドの転換点)を確認しやすくなりますね。
その地点でのチャートのトレンドは以下のように判断できます。
ここまでをまとめますとMACDでは以下の2点を注目した方が良さそうです。
MACDヒストグラムでMACDとシグナルの差がわかり易くなる!!
さて、ここから一歩進めてMACDヒストグラムも調べてみたいと思います。
さて実際にはどのようなものでしょうか。
MACDヒストグラムの見方・使い方 | テクニカル分析指標 | 指標の見方・使い方 | 投資のノウハウ | 株の達人
上の図で緑のバーがMACDとMACDシグナルとの差を示しているのが確認できます。
MACDヒストグラムによりこれまでに紹介したトレンドの転換点は以下のように書き換えれます。
MACDヒストグラムによる売買ポイント
MACDとは結局のところチャートによるトレンドの判断です。
売買の判断に使うのは、トレンドは継続する、という前提があってのことですね。
トレンドには、明確なものから曖昧なものまで様々あるでしょう。
短期から中期、長期と言ったものまであります。
またそれぞれにおいて確度は様々ですね。
さて、それを考慮した上でもう一歩進んでみます。
MACDヒストグラムの天井と底からトレンドを掴む方法ですね。
MACDヒストグラムの見方・使い方 | テクニカル分析指標 | 指標の見方・使い方 | 投資のノウハウ | 株の達人
MACDヒストグラムではさらに早くトレンドの発生地点を掴むこともできます。
MACDヒストグラムを使ってより早くトレンドの発生地点を判断する方法
注意点としては、トレンドが明確になる前の地点になるので、
当たれば大きい値幅が取れますが、その分外れる可能性も高くなりますね。
MACDとMACDヒストグラムのまとめ
- MACDとはMACDとMACDシグナルを使ってチャートのトレンドを掴むテクニカル手法である
- MACDとMACDシグナルの交差する点(MACDヒストグラムがゼロになるところ)でトレンドの判断ができ、売買の判断に使える
- MACDがゼロラインと交差するポイントでより明確にトレンドが判断できる
- MACDヒストグラムの山と谷を使えばより早期にトレンドを掴める可能性がある
- 注意点として、トレンドが明確になるほど売買のポイントが遅れ、発生地点では早く売買できるがトレンドが弱く「騙し」が増える
トレンドを使って売買をしていくために使うテクニカル手法になるので、
そのトレンドが明確かどうかなど、それ自体の強さに依ることになります。
MACDはどうやって計算するのでしょうか!?
ここからはもう少しMASD自体の理解が深めたいと思います。
そもそもMASDとは
Moving Average Convergence / Divergence Trading Method の頭文字
をとっています。
つまり、移動平均線を縮めたり伸ばしたりして、トレードをするための手法となります。
移動平均線については以下のリンクに説明があります。
単純移動平均だけでも売買の判断に使えます。
ただ、通常の移動平均とは、25日であれば25日分の価格を平均したものです。
これ自体は理解しやすいんですが、
トレンドを判断しようとするには課題が残ります。
例えば25日移動平均線の傾きでトレンドを判断しようとします。
本日の終値から翌日の移動平均線が上昇、
もしくは下降するのはどういう時なのか?
その答えは、25日前の価格と本日の終値のどちらが大きいかできまることになります。
24日間の数値は同じものを使います。
大事なのは25日前の価格と本日の終値のどちらが大きいかによって、
が決まってしまうことです。
計算上の平均値を出すだけなら構わないのですが、
それでトレンドを判断してしまうのは問題ありますね!?
詳細な説明は以下のリンクがわかりやすいです。
直近の価格により重みをおく
というのがここから先のお話になります。
現在、そうした直近の価格により重みをおいたものを含めて、
移動平均には以下の3種類が使われるようになりました。
3種類の移動平均線
我々が今回学ぶのは2、3になります。
これらは分けていますが根本の発想は同じで、
その関数が一次関数か、二次関数(指数)かの違いですね。
まずは2の加重移動平均から確認してみます。
加重移動平均線について
例)10日の加重移動平均を計算する
以下の3点が重要になります。
- 直近の価格を10倍する。
- 10日前の価格を1倍にする
- 1から2まで(前日から10日前まで)の合計を55で割る
10日間の加重移動平均=
(A(直近の価格)×10+B(Aの前日)×9+・・・+J×1)/
(1+2+・・・+10)/2
となります。
複雑そうにも見えますが、
要はAの割合いが高くなっていることがわかれば良いですね。
それが10日間であれば10倍にすれば良いわけです。
念のためこれを一般化させます。
N日の加重移動平均を計算するには、
- 直近の価格をN倍する
- N日前の価格を1倍にする
- 1、2の合計を(N+1)×N/2で割る
となります。
次に指数平滑移動平均ですね。
指数平滑移動平均線について
これは指数って買いてあるので難しいように見えますが、
案外シンプルで現在はよく使われています。
まず指数平滑移動平均(Exponential smoothing moving average)を略して
EMAと呼びます。
私の理解では、単純移動平均と加重移動平均の考え方がをミックスさせ、新たに作ったのが指数平滑移動平均になります。
n日間のEMAをどう計算するのか?
結論から行きます。
EMA=(前日のEMA×(n-1)+本日の終値×2) ÷ (n+1)
と計算します。
これがどういう意味かもう少し考えてみましょう。
まずこの計算式の根本は単純移動平均線にあります。
この時には毎日の終値を使っていました。
しかしここでは、毎日の終値の代わりに前日のEMAを使いましょうということです。
そうすることで、その日の価格を使っている時よりも、
よりトレンドを表現し易くなります。
そこにn-1を掛けているのは、本日の終値の分をあけているだけです。
その後に本日の終値を2倍しているのは、本日の終値により重きをおこうという理由からです。
加重移動平均の考え方ですね。
そして割り算はnではなくn+1としているのは、
まずn日間の価格を数えるとn個あります。
そしてさらに本日の価格を2倍していましたので、n+1となります。
おさらいですが、
単純移動平均線でトレンドを判断するときの問題点は以下にありました。
- n日前の価格と本日の価格のどちらが大きいかで移動平均線の向きが決まる
- 直近の価格も他の日にちと同様になる
1の問題点に対しては、EMAを足し合わせることで解決しています。
その日の終値ではないので、常に平均値として計算されたものから算出されるからです。
そして、本日の価格を2倍にすることで、直近の価格に重みを置くこともできました。
こうしてできているのがEMAです。
私の説明でも十分ではないかもしれませんが、少しでも理解が進みましたら幸いです。
EMA(指数平滑移動平均線)とSMA(単純移動平均線)の違い
さて、それでは実際のチャートだとどのような違いが出るのでしょうか。
さてここでチャート上で価格の推移とEMA、SMAを表示されていたものが上にございます。
EMAの方が早くトレンドを示しているのがわかりますね。
また単純移動平均線とは、
N日間にとったポジションがずっとそのままであった場合を示しています。
そこで価格と移動平均線との差で、
これまでのポジションが儲かっているのか、損しているのかの判断ができそうですが、
実際にはそのようなことはありません。
途中でポジションの解消をしていますよね。
これについてもEMAだと本日の価格を2倍にしていますので、
SMAよりも実際に近くなります。
EMA(Exponential Moving Average)指数平滑移動平均線 | FX・外貨両替のマネーパートナーズ -外為を誠実に-
そしてこのEMAの向きは前日のEMAに対して当日の終値が上にあるとき、
指数平滑移動平均線は上向きとなります。
また逆の場合は下向きとなります。
単純移動平均、SMAとは全然違いますね!!
さて、
いよいよここからMACDでどのようにEMAが使われているのかを
調べたいと思います。
中身を理解すればMACDの見え方が変わります!!
ようやくここまで来れました。
MACDとは、以下の式で表されます。
MACD=短期EMA-長期EMA(短期は12日、長期は26日が一般的です)
MACDの正式名称はMoving Average Convergence/Divergence Trading Methodでしたね。移動平均線収束拡散法ということです。
これは短期EMAと長期EMAの差のことを言っていたのでした!!
ここでもう一つMACDシグナルが以下の式で表されます。
シグナル=MACDの9日EMA(日数は変更できます)
これ面白いですね。
MACDからさらに9日EMAを計算するわけですね。
少々ややこしいかもしれませんが、よりトレンドを表し易くなりますね。
MACDで使う二つのラインはこの計算式が必須!!
この式がわかった上で、MACDを使うと売買判断への理解度が全然違いますね。
まずMACDラインがプラスにある時は、12日EMAの方が高いことを意味しますので、
直近12日の間に株価は勢いを増していることもわかります。
一方でマイナスにある時は、26日EMAの方が高いので直近に勢いを落としています。
そして重ねてになりますが大切なのは、MACDラインがゼロになるポイントです。
- MACDラインがマイナスからプラスに突き抜ける時
(12日EMAが26日EMAに対してブレイクしだした、12日の勢いが強い!!) - MACDラインがプラスからマイナスに突き抜ける時
(26日EMAが12日EMAに対して大きく下げ始めた!!12日が弱い!)
この二つが重要な売買判断地点になることもわかります。
これを図で解説してあるのが以下になります。
第4回、MACDの極意|小次郎講師直伝「チャートの極意」|AVATRADE|MT4|CFD|自動売買|
ここではマックディ線としてあります。
ここでさらに面白いのが、
価格の推移よりもMACDラインの方が先行していますね!
ついに価格を上回ることができました笑
さて、もう一つ、シグナルをおいておりました。
それは、MACDのトレンドを表すということに他なりません。
このMACDラインとトレンドがクロスするところが、
上向きであれ下向きであれ、トレンドができるポイントするのは冒頭述べました。
しかし、EMAまで掘り下げた後の、我々MACDへの理解度は全然違いますね。
まとめ
- MACDはMACDラインとシグナルの交差するところがトレンドの発生点として売買判断に使える
- 移動平均線には単純移動平均線、加重移動平均線と指数平滑移動平均線があり
MACDに使われる指数平滑移動平均線は、単純移動平均、加重移動平均の二つの概念を使い、より現実のトレンドを示せるように改良したものである - MACDに使われる移動平均線は指数平滑移動平均線であり(EMA)、シグナルはMACDのEMAである
これからは実戦で使っていきましょう!!
今回は初めてテクニカル分析の研究を行いました。
すでにわかっているよ、という内容が多かったかもしれませんが、
私と同じように何も知らない状態から使えるように調べていくという意味では、
ほぼ全ての内容が紹介できたと思います。
そしてこの後は実際に使っていくことになります。
私自身は、ファンダを研究するようになり、
それで選んだ銘柄を購入している内に、より安い価格で自信を持って取得される個人投資家さんがいることに気付きました。
そこで、自分でもさらにより良い価格で仕入れられるようにするための武器を
探していたところです。
その時にこうした、テクニカル指標に出会ったので関心をもったのですが、
イマイチ理解が仕切れなかったので、その中身が知りたくて調べてみました。
結果的にはこの学びにより結構見える世界が変わったなと感じており、
とても楽しかったです。(いつもより時間がかかりましたが。。)
皆様にはお付き合いいただきましてありがとうございました。
米国株投資に少しでもお役に立てれば嬉しいです。
もし意見などもございましたら、泣いて喜びますのでぜひお教えてくださいませ。
それではご覧いただきましてありがとうございました!!