BCのセミリタイアまでの道のり

最近は米国株、ETFなどを不定期にレポートしてます。皆さんのお役に立てば嬉しいです。

【テクニカル研究】RSIで買われ過ぎ、売られ過ぎを判断しよう!!

こんにちは。今日はRSIについて研究します。

皆さんのお役に立ちましたら幸いです。

 

RSIはチャートでの売買判断に使えるテクニカル指標です

まず、RSIをなぜ調べるかですが、

テクニカルを投資に取り入れて成績を上げていこうということです。

 

私は基本的にはファンダメンタル投資なのであまり関心はなかったんです。

そしてテクニカルは決して万能ではないので、外すことも多い。

かつ、最後にはどのテクニカルを使うかなどで自分の判断が加わるので習ったとしても活用できるかは別ですね。

 

ただ、どのタイミングで売買をするかにおいては何か根拠がある方がより自信につながります。

そして最終的に株価を決めるのは需給です。

であれば他の投資家さんが参考にしているのであればそれは需給に影響するので、

使えるタイミングはあるでしょう。

 

そこで、よく普及しているテクニカル指標について基本的なことは学びたいと思っています。

 

これまで、

  1. MACD
  2. ストキャスティクス
  3. ボリンジャーバンド

について学んできました。

 

どれも面白かったですね。

 

今回はRSIについてです。

この辺でテクニカルシリーズは一服して、またファンダに戻る予定です。

 

さて、今回はどのような学びが得られるでしょうか。

それではよろしくお願いいたします。

 

以下、参考にしましたページのリンクです。

無料で詳細に書かれているのでとても役立ちました。

 

【RSIで参考になったページ】

  1. https://media-kojirokousi.com/terakoya-13/
  2. https://www.avatrade.co.jp/kojiro/05/
  3. https://kabu.com/investment/guide/technical/08.html
  4. https://fxinspect.com/archives/27721

 

RSIとは

RSIの計算式からその意味を理解したいと思います。

 

 

RSI(relative strength index)ということで、

一定の期間における始値から終値の幅の合計を、

値上がりと値下がりで分けて集計して、

絶対値でプラスした後に分子は値上がり幅の合計とするということです。

 

場中の値動きから一定期間の売り方と買い方の強さを比べようということですね。

 

分子が値上がり幅の合計になるので、数値が高い方が買い方優勢となります。

100をかけているので%で示されます。

 

いわゆる、価格が飛んで始まる時は無視しています。

窓を開ける、というやつですね。

 

値幅の合計をとっていることから、確かに強さがわかりますね。

 

もしも、上がった日と下がった日をカウントしていたらその強さがわかりませんので、その意味では確かに売りと買いの強さがわかるようになっています。

 

ちなみに、このテクニカル指標も存在しているようで、

サイコロジカルライン

と呼ぶようです。

 

これはこれでシンプルな指標なので、使えそうですけどね。

 

RSIの示す数値の意味を考える

RSIは場中の値動きの幅から、ちょうど半分なら50%ということ。

50%を越えれば強いとなるわけですね。

逆に下回れば弱いと考える。

 

テクニカル指標っていうのは結局のところチャートをどんな切り口で観察するかですね。

 

さて、もしもRSIが100となるのはどんな時かと考えると面白いですね。

N日間(大体14日ですかね)で場中には全て値上がりをしていた、となります。

なかなか見たことないですね、そこまで強い相場は。

 

一方で、RSIが0になる時は。

上記の逆ですね。N日間場中にずっと値下がりしていたということになります。

 

これも滅多にありません。上場廃止になるくらいのレベルです。

 

さて、ではこの指標をどう使えば良いのか。

私は基本も知りませんが、

もしも個別銘柄でRSIが0なら買いません。

絶対に何かトラブルがありましたよねってなります。

 

ただ、指数ならば買うかもしれません。

日経平均とかアメリカのセクターETFなどのある程度のマーケットサイズのあるものに限ってですが。

 

ドル円ならどうでしょうか。

一方通行に行っている時は様子見が多いですが、まあ買っても良いかもしれません。

 

つまり、どの投資対象なのかで判断が異なるということですね。

 

これはRSIが100の場合も同様ですね。

まあ指数なら一回落ち着くのを待つ、バリュー投資なんかでもそうでしょう。

 

でもグロースならどうするか。

このまま上がっていくこともあるかもしれません。

RSI100は極論ですが、それは70でも同様です。

 

結局のところ、RSIで得られるのはあくまでも一定期間の値幅についてです。

投資対象によって判断は異なります。

 

そうであっても、14日間で場中の値動きを知るには良いですね。

 

RSIの目安

 

通常は

RSI=70で強い相場 or 買われ過ぎ

RSI=30で弱い相場 or 売られ過ぎ

 

という目安になるようですね。

14日間の場中の値幅と考えるならそうなるかなというところです。

 

ただ、その時の売買判断は投資対象によって異なります。

つまり、買われ過ぎと強い相場と考えるかですね。

 

目先の動きを予想考するのに、

さらっと確認するのが良いかなと思います。

 

RSIについてまとめ

RSIは一定期間の場中の値動きを%で表したものでした。

 

わかりやすく考えると

100%となればずっと上昇が続いている、

逆に0%となれば値下がりが続いている、

となります。

 

売られ過ぎ、買われ過ぎを示すには良い指標ですね。

このあとの目先の動きを予想するのに確認しても良いかなと思います。

 

ファンダメンタルに自信がある時に、

いったん引きつけてから買いをいれるなどにも使えそうですね。

 

それでは本日はRSIについてでした。

テクニカルシリーズはいったん終了にして、

次回から新たな取り組みをしたいと思います。

それではまた!!

【ファンド研究】シャープレシオはファンドの評価だけじゃなく、自分のポートフォリオを改善するための優れた指標!!

こんにちは。

 

本ブログは自律した投資をして投資成績を改善しようという、

随分と真面目な方向に向かい出しています。

本日は投資法の研究についてです。

 

シャープレシオっていう言葉はよく聞きますよね。

この理解を深めれば、より良い運用スタイルを見つけられるのではと考えました。

それでは本日はシャープレシオについて、よろしくお願いいたします。

 

本記事では以下のリンクを参考にしております。

  1. https://www.daiwa-am.co.jp/guide/term/sa/sharp_1.html
  2. https://kabupedia.net/kabushikikiso223risk-free-rate.html
  3. https://financial.jiji.com/barrons_digest/back_number.html?number=21

シャープレシオって何のこと!?

リスクを取って運用した結果、安全資産(リスクがゼロと仮定した資産)から得られる収益(リターン)をどの位上回ったのか、比較できるようにした指標です。
ファンドの運用成績を比較する場合に広く用いられています。単にリターンを比較するのではなく、その裏にあるリスクとの見合いで運用成果を判断しようとするものです。

https://www.daiwa-am.co.jp/guide/term/sa/sharp_1.html

上記は引用になります。

例えばある期間内で10%のリターンが得られた場合に、

より波の小さい運用ができている方を評価しましょうということです。

 

波が少ない、

時価総額の変動幅が小さいということです。

 

たとえ結果として同じリターンを得られたとしても、

評価益が大きすぎたり、評価損が大きすぎたりするとしんどくなってしまいますね。

 

やはりリターンだけではなく、

その期間内で評価損益の幅が小さい方が良いということです。

 

もし結果が同じであれば良いじゃん、

という投資家さんでしたらこの指標はスルーしても良いかもしれません。

 

ただ多くの投資家さんは、

できればそういう変動幅も小さい方が気が楽に運用できて良い、

と考えそうです。

 

個別株を研究して自分の好きなように運用している方よりは、

ファンドにお金を預けてプロに運用を任せているような方はこの指標が大事になるんじゃないでしょうか。

 

またこの指標はファンド間の評価をするときなんかに使われるようですね。

 

言葉だけではなくて、その計算式について調べたいと思います。 

シャープレシオの計算式

 

「(ファンドの平均リターン-安全資産利子率)÷標準偏差 

 

上記の式になりますが、言葉の解説が必要ですね。

 

ファンドの平均リターン:これが大体のかたがパッと目に入るファンドの成績です。

安全資産利子率:ノーリスクで得られるリターンのことですね。

標準偏差:波の振幅になります。

 

まず、安全資産利子率って具体的には何なの?

安全資産利子率

いわゆるリスクフリーレートになります。

大体国債が基準になります。

もちろん、短期や長期で利子率は異なります。

また、日本か米国の国債かでも異なりますね。

 

そのため安全資産利子率として、

どの資産を使っているかは注意がした方が良いですね。

 

安全資産利子率(リスクフリーレート)の注意点

  1. 短期か長期か(期間)
  2. 日本国債か米国国債か(発行体)

 

この2つの注意点を元に、

安全資産利子率を揃えた上でファンドの評価を行いましょうということです。

 標準偏差

これは以前にも調べましたね。

端的にいうと、平均からの解離幅のことです。

 

以下の弊ブログのリンクでも確認できます。

分散のルートで計算されます。

 

【テクニカル研究】ボリンジャーバンドを使う前に知っておきたいこと!3σって何!?正規分布も含めて。 - BCのセミリタイアまでの道のり

シャープレシオってどんな時に使うの!?

シャープレシオの計算式をみればわかりますが、

ファンドの平均リターンがまず一番重要になります。

 

そして、もし同じ平均リターンを出すファンドがあった時に、

安全資産利子率をまず引きます。

 

これって案外面白いです。

例えば新興国でいくらリターンが高い投資信託があったとしても、

安全資産利子率が高いのであれば、シャープレシオとしてはあまり評価されません。

 

どこの国が思いつきますか!?

 

これはトルコだとか、いわゆる高金利通貨の国のことですね。

もしも期間を10年の長期国債で考えたとします。

これが10%の利子がついていれば、

10%のリターンを出す投信であったとしても結局シャープレシオはゼロになります。

*短期の利子率であっても、もちろん構いません。

 

これを知っていればゆうちょ銀行さんなんかであった、

変な投信を買わされるなんてことも減るんではないでしょうか。

 

もう少し考えてみます。

これは安全資産利子率からは離れてしまいますが、

例えばVTですね、有名なバンガード社の全世界株ETFです。

このリターンと比べてあなたのポートフォリオのリターンはどのくらいでしょうか?

 

このVTの利回りって2%くらいあることも。

そして3〜5%の上昇が見込めるとしたら。

 

そうすると、個別株で配当利回り2%のものを買うにしても、

せめて7%以上の値上がり益は必要になるんじゃないでしょうか。

 

そして標準偏差は個別株の方が大きいですし。

 

こんな風にシャープレシオを応用版として使ってみるのも良さそうです。

 

ただ、これだと全世界株ETFと個別株を比べてしまっているので、

趣旨からはやや外れた、飛躍した使い方になっています。

 

注意点の確認になりますが、

株式と債券、コモディティと言った資産クラスについては揃えていた方が良いですね。

 

あとは通貨。

 

インフレ率の高い国の通貨は政策金利も高いことが多く、

そうなるとリスクフリーレートが高まりますので、シャープレシオは下がります。

しかし、安全資産利子率をどの資産でとっているかはわかりづらく、

仮に日本国債で揃えてとってしまっていたら、

全く見当違いなシャープレシオが算出されてしまいます。

 

これは円で考えれば為替の影響も加味されるので、

良いのかもしませんが、

それでもトルコ債に投資した場合とも比べて株式のリターンを評価しようと。

 

また例えば、VOOやVTIやQQQなどで比べるのは良さそうです。

 

他にも一度ご自身で投資している個別株同士で

シャープレシオを比べてみると良さそうです。

以下の記事ではその辺りのことが書かれています。

https://financial.jiji.com/barrons_digest/back_number.html?number=21

 

個別株投資家の方は次のどの銘柄を買えばシャープレシオが改善されるかなども、

考えてPFを組むと良さそうですね!

 

シャープレシオの考え方がとても有用なのは、

投資家の皆さんに年平均リターンだけでない、新たな指標が提供できることでした。

そしてさらには、ご自身のPFの診断し次にどの資産を買えば良いのかのヒントになります。

 

まさに投資家目線の良い指標ですね!!

 

 まとめ

  1. シャープレシオは平均リターンにリスクフリーレートを引いたものを、
    標準偏差で割った指標である
  2. シャープレシオは同じクラスの資産同士を比べること
  3. シャープレシオで自分のポートフォリオを評価し、標準偏差を下げるよう資産の分散をすると良い

最後に

今回はシャープレシオについて調べてみました。

これはファンド間の成績の評価をするときに使われているものですが、

自分の全体的な資産運用を評価する上でもとても有用であることがわかりました。

いかに標準偏差を下げるか、は注意した方が良いでしょう。

日本だとリスクフリレートが限りなく低くなっているのは明らかです。

その意味でも、堅実な資産運用をするだけでも

十分価値があるように思います。

ぜひ、シャープレシオの考え方を活かしてファンドの評価だけではなく、

ポートフォリオの形成に役立てて貰いたいです。

 

本日は長文をお読みいただきありがとうございました。

それではまた!

【7月の資産運用まとめ】ジュニアNISA3人分で株式の積み立てを開始。株式が増えてきたのでコモディティも追加で設定。

7月のまとめですね。8月にもう入っていますが、確認しておきます。

 

急に仕事が忙しくなったので、あまり相場をみれなかったのが残念なところです。

時価評価額などは、まだそこまで気にするところでもないので、

新しく実施したことですね、書いておきます。

 

105円台でドル転を行った

自分で発注をしたのはこれだけで、月予定40万のうち30万円分くらいですね。

105円台になると、どうも嬉しくてドルを買ってしまいます。

株式の新規投資はなし

これもとても残念なところですが、

新規投資は行いませんでした。

 

ウォッチしている銘柄はいくつかあるんですけども、

買うには至らなかったということ。

 

またETFの方が良いかなと思い始めています。

ジュニアNISA3人分の自動積み立て設定をした

イーマクシススリム米国株式ですね。

子供3人分の積み立て設定がようやくできました。

 

これ実行できた時は結構感動しまして、

自動で株式を買えるのってこんなに楽なんや!

ということですね。

 

プラスつみたてNISA分があるので、26万円分毎月自動積み立てになりました。

 

仕事が忙しかったので、こういう時は楽ちん投資が良いですね。

 

パフォーマンスをよくしていきたいので、アセットアロケーションを再考するきっかけにもなりました。

 

自分用にゴールドの積み立てを設定した

株式の積み立てが増えてきたのでコモディティも欲しくなりました。

高騰している時でもあったので、

まずは少額から始めようと月5万円程度です。

 

結局長期投資でパフォーマンスをよくするにはアセットの分散をして、

機会を捉えてリバランスしていくのが最も良いように思います。

 

それは、自分の企業型DCでの経験からもきています。

株式と債券ファンドをミックスしていたのですが、

4月くらいにリバランスをして債券を売却して、株式に切り替えました。

 

その当時はどうかなと思っていたのですが、

やはり、分散していると状況に応じて動ける幅が広がります。

それは今回のコロナショックのような急な変動に対しても同じでしたね。

 

ですので、株式の積み立てが増えてきたことからコモディティにも投資を始めました。

初心者なので最もトラディショナルなゴールドにしました。

 

もし下げる局面があれば積み立て金額を増やしてみたいと思います。

 

まとめ

7月は仕事が忙しくなり投資に時間を使えなくなりました。

たまたまジュニアNISAの設定と時期が重なり、自動積み立てがいかに楽か思い知りました。

そこで、株式が増えてきたポートフォリオの柔軟性を高めるためにコモディティへの積み立ても開始しました。

高騰しているので、金額は低めに設定。

 

今後の課題

  1. 長期投資のポートフォリオの中に債券を含めるかを再度検討したい
  2. 短期投資の機会を見つけたい
  3. コモディティについての学びを深めたい

こんなところでしょうか。

資産運用は奥が深いですね。

皆さんの資産運用の成功を願って。

それではまた!!

 

【テクニカル研究】ボリンジャーバンドを使う前に知っておきたいこと!3σって何!?正規分布も含めて。

こんにちは。

今日はボリンジャーバンドについて調べます。

 

テクニカルというのは決して絶対的なものではなく、

あくまでも参考までになりますね。

 

また長期の売買に時にはあまり気にすることもなさそうです。

 

それに場合によっては、

ファクターが重視されるところでテクニカルが気になってしまい、

タイミングを逸してしまうこともあるかもしれません。

 

ただ、だからと言って不要とは言えないなと思います。

必要な場面があるんじゃないか。

 

機関投資家に比べ、

相対的に資産が少ない個人投資家はマーケットでは弱い存在になります。

 

だからこそ特に短期の売買においては、こういう武器も引き出しにあった方が良いですね。

 

そして、いろんな場面でテクニカル分析を使ったレポートが出ています。

そうしたよく出てくるテクニカル分析の指標について、

自分なりの見解を持っていることで腰を据えたトレードになるんではないでしょうか。

 

私自信は初心者ですので、初めてボリンジャーバンドを学ぶ時に、

実際に使える位置まで持っていくのに必要な事柄をご解説いたします。

 

前置き長くなりましたが、よろしくお願いいたします。

 

今回参考にしたページへのリンクは以下になります。

  1. https://www.fxbroadnet.com/tech/technicalchart/tech04.jsp
  2. https://media-kojirokousi.com/study-investment/
  3. https://www.sevendata.co.jp/shihyou/technical/bori.html
  4. https://ai-trend.jp/basic-study/basic/standard-deviation/

ボリンジャーバンドの概要

端的に表現しているのがありましたので以下に引用します。

ボリンジャーバンドは、相場の振れ幅(ボラティリティ)を一定期間の価格データから測定し、統計学的な観点から価格の変動範囲を予測してチャート上に表示するテクニカル指標です。ボリンジャーとは、開発者である米国人投資家のジョン・ボリンジャーの名を冠したものですが、現在も世界中で講演をするなど、ボリンジャーバンドを広める活動をしています。

ボリンジャーさんが作った、ボラティリティを使ったテクニカル指標ということですね。

統計学を使って価格の変動範囲を予測するということで、

MACDストキャスティクスは数式によって算出されていましたから、

今度は確率が入っているという点がこれまでと違うなと思います。

 

ボリンジャーバンドの使い方

これもはじめに引用になります。

ボリンジャーバンドとは、株価の勢いの変化や反転の目安、方向を見る指標です。
一定期間のデータの標準偏差(シグマ=σ)を算出し、移動平均線に対してシグマの1~3倍を加算したものをボリンジャーバンドの+1σ~+3σ、減算したものをボリンジャーバンドの-1σ~-3σとして表示します。
株価の値動きが激しくなるとバンド幅が拡大、値動きが小さくなるとバンド幅が縮小する傾向にあります。

ボリンジャーバンドで売買ポイントを判断する場合は、値動きが激しくなっても、緩やかになっても、移動平均線を中心にした上下のバンドに向けて株価が上下するまたは、上下のバンドを大きく突破しないという特徴を利用します。

 

移動平均線(Moving Average)は、例えば25日MAであれば26日前の株価と当日の株価を比べて大きければ上向き、小さければ下向きになってしまうという問題点がありました。

つまり、ボリンジャーバンドも「向き」はあんまり参考にならない指標と言えます。

単純に25日の平均をとっているということでしたね。

 

その時に、25日の各終値が25日移動平均価格に対してどれだけ解離があるのか?

この解離の基準をどうやって作ろうかというアプローチです。

 

ここで大事なのは二つの概念と計算の仕方ですね。

  1. 分散
  2. 標準偏差

 

分散の計算の仕方

分散ってなんで使うのかと言えば、

平均とそれぞれの価格の差だと、

当然日によってプラスのこともマイナスのことも出てきます。

それだと平均との解離の幅についてはわかりにくいですね。

 

一つには絶対値をとってマイナスをとってしまうというのがあります。

 

これに対して、分散はもう一歩進んだ考え方です。

まず移動平均と各日の株価の差をそれぞれ2乗すればマイナスがなくなります。

それはそうですね。マイナス同士をかければプラスになります。

 

そして2乗をした時に指数関数的な曲線になるのは想像できますね。

そのため、絶対値で測定した差よりも差が大きくなるごとに、2乗の数値が算出されます。

 

そしてそれぞれ平均との差を2乗したものを、

25個足し合わせて日数の25で割ります。

 

これが分散と言われるものですね。

 

そこから平方根をとる。

イメージ的には2乗していたので、逆に2分の1乗する。

数学的にはルートをとるということですね。

 

これによって出てきた数値を標準偏差と呼ぶわけですね。

 

この標準偏差、というのがいきなり出てきているのが、

ボリンジャーバンドの面白いところ、

統計学を使っているとはこの部分なのでしょう。

 

もちろん日々の株価のばらつきが大きくなればその分標準偏差は拡大していきますね。

みなさますんなり入りましたでしょうか??

 

この標準偏差ですが、確率的に株価が以下の範囲に収まると考えられます。

ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率・・・約68.3%
ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率・・・約95.4%
ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率・・・約99.7%

3σに入る確率がほぼ100%になります。

この3σを超える時が以下にこれまでの(例えば25日間)株価とは違うところまで、

解離していることがわかりますね。

 

でも何で標準偏差内に入る確率というのをこんなに細かく規程することができるの

でしょうか!?

 

この疑問を解くのはややこしい気もするのですが、

でも3σに入る確率がほぼ100%だと思って売買するわけですから、

やはり、ここの理解も深めておく方がより自信を持った売買につながります。

 

トレードにおいては自信をどこまでもてるかなのだと思います。

だからもう一歩進んで調べてみる、ことになるわけですね。

 

正規分布について

ちなみに上記の1σから3σまで入る確率が決まってますが、

そのような分布になることを正規分布と呼ぶようです。

 

であれば、正規分布が当てはまる時とそうではない時というのも知っておく必要がありそうです。

 

正規分布の条件、ならない条件とは一体何なのでしょうか!?

以下、正規分布の条件です。

  • 平均値と最頻値と中央値が一致する。
  • 平均値を中心にして左右対称である。(x=μに対して対象)
  • 𝑥エック X軸が漸近線である。
  • 分散(標準偏差)が大きくなると、曲線の山は低くなり、左右に広がって平らになる。分散(標準偏差)が小さくなると、山は高くなり、よりとんがった形になる。

%e5%af%be%e7%85%a7%e9%9d%9e%e5%af%be%e7%a7%b0

https://ai-trend.jp/basic-study/normal-distribution/normal-distribution/

正規分布の条件ですね。綺麗なもので、平均値と中央値と山のてっぺんが一緒になっています。

これって結構稀なケースのような気もするのですが、案外自然界に多いというのをガウス先生が発見されたようです。

 

ただ、山のてっぺんがどちらかに寄っているものも当然存在します。

あるいは、ばらつきが小さくて山がとても高く急峻になっているものもある。

 

株価が正規分布にならないこともあるため、ボリンジャーバンドは絶対ではない

統計学を使って確率的に価格の変動範囲を予測している

これが先ほどの項から確認できました。

 

結局のところは、これまでの価格を使って統計的にどの程度の株価となるのが妥当かを判断しているようです。

 

根拠には正規分布がありました。

この場合に気になることは、以下の2点です。

 

ボリンジャーバンドの疑問点】

そもそも株価が正規分布になるのか!?

 

これを調べていくには何か実際のデータで試してみれば良いのでしょうが、

何となく、そんな訳ないでしょう、というのが本音です。

相場っていうのはいろんなノイズが入って形成されますから。

需給一つをとってみてもそうでうよね。

大株主が売ったり、M&Aで買い付けたりするものが加わっての株価が正規分布する、

とはなかなか考えられません。

 

以下は野村証券さんのリンクになります。

リターンが正規分布すると仮定すると、「期待リターンの平均±標準偏差」の範囲に収まる確率が約68%になるなど将来のリターンの変動幅を単純化しやすい利点があるが、株価や投資信託の基準価額の実際の変動が正規分布で表せることはほとんど無く、通常、リターンの度数分布は歪みが生じ左右非対称になったり、分布のピークが先鋭化することが多い。特に、金融市場の調整局面でのリターンはマイナス方向に大きく偏り、裾が極端に広い「ファット・テール」という現象が生じる。

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/se/A02445.html

そりゃあ、そうでしょうということです。

 

しかしですね、正規分布が全く使えないとは思いません。

上述される通り、正規分布であるとシンプルですし、

誰でも判断が可能となります。

 

ボリンジャーバンドはシンプルなので需給に影響を与えるのでは!?

ここで、考えたいのは、

株価とは需給で決まる

ということです。

 

ボリンジャーバンドが正しいかどうかではなくて、

これが売買の参考にされるならば株価に反映される可能性はあります。

 

だからこそ、我々はボリンジャーバンドの欠点も考慮しながら、

有効に使っていくことがトレードにおいて正しい姿勢と言えそうです。

 

ボリンジャーバンドの使い方その① 
標準偏差のバンド内のどこに株価があるか?

正規分布こそがボリンジャーバンドを使う際のポイントになります。

もう一度確認しますが、

  1. −σから+σに入る確率が68%
  2. −2σから+2σに入る確率が95%
  3. −3σから+3σに入る確率が99%

ということでした。(小数点は省いています)

 

この±1σから±3σのどこに株価があるかで判断ができます。

順張りと逆張りのどちらの手法をとるかに依って、

ポジションは反対になります。

 

逆張りの場合

移動平均線に株価が収束することを過程して、

例えば3σを越えれば売り、−3σを越えれば買い

と言ったように逆張り的な手法で売り買いを行います

 

順張りの場合

3σを超えた時にトレンドが転換したと過程して、

買いで乗っかっていくことになります。

−3σの時も同様ですね。

 

ボリンジャーバンドの使い方その② 
バンドの大きさ

このσが大きくなるとバンドの幅も広がります。

バンドとはσのことを示しますので当然ですね。

 

逆に言えば、

平均値に近くなるほどにバンドは小さくなります。

 

これが便利なのは、図で変動幅がどうなっているのかがわかりやすくなることですね。

見た目で。

 

それで、レンジが狭くなって揉み合ってきて、、急にブレイクする。

この辺のことはよくわかってないですけど、

そんなもんかなという感じです。

 

まとめ

ボリンジャーバンドでした。

このテクニカル指標は、正規分布を使っているというのがポイントでした。

標準偏差±3σを超えることは基本的にはない、ということです。

 

そこを超えると、

ブレイクしているか、

戻すかということになります。

 

ただ、そもそも正規分布というのは結構条件も厳しくて、

中央値=平均値=最頻値

ということになります。

要は、綺麗な山になっている必要があります。

 

だから、これが成り立つことがある、

という程度で参考にして行けたら良い指標ですね。

 

強みは、わかりやすいこと。

シンプルさがあるので、これが需給に影響を与えることもあるのかもしれません。

 

最後に

ありがとうございました。

テクニカル分析を調べたのは三つ目になります。

 

もうお分かりなように、

研究記事はほぼ100%自分のために作っているものになります。

だからこそ続けられるということもあります。

 

いづれにしてもこんな身勝手な記事にお付き合いいただきありがとうございました。

本当であれば、ここからどんな時に応用していくのかを書いていくことになります。

応用編までできれば良いなと思います。

 

それではご覧いただきありがとうございました。

少しでも皆さんの、テクニカル分析のお役にたてば幸いです。 

【テクニカル研究】ストキャスティクスって何!?どうやって算出するの?価格の行き過ぎがわかるのはなぜなの!?をわかり易く解説しました!

こんにちは!

本日のテーマはストキャスティクスについてですね。

前回のMACDから続けて、テクニカル分析について調べていきます。

このブログでは投資の初心者向けに、

レポートをしていく内容になっています。

 

もし、皆さんのお役に立ちましたら幸いです。

それではよろしくお願いいたします!

 

この記事では以下のリンクを参考にしています。

寺子屋チャートコラム 禅之十四 ストキャス篇

ストキャスティクス | チャートの見方 | 為替レート&チャート | auじぶん銀行

 

ストキャスティクスって何!?

 

これ一度書いたのに消えてしまいました。

悲しいです笑

こまめな保存はとても大切ですね。

それでは、もう一回いきます。

ストキャスティクスは一定期間の高値と安値を活用して、買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを判断します。現状の価格が一定期間の高値および安値と比較して、どの位置にあるかで算出されます。

https://www.jibunbank.co.jp/products/foreign_deposit/chart/help/stochastic/

とてもすっきりと書かれていますが、要点が抑えられています。

ストキャスティクスをチャートで見れば、

これだけでも使えるのかもしれません。

 

ただ、投資をしていると心理的に安定することがとても大切です。

ですので、本当にこの指標を頼りに売買を行うのであれば、

以下のような疑問にも答えられる必要があるのではないでしょうか?

 

  1. なぜそうなるのか?
  2. どうやって行うのか?

 

これらに答えられることで、より判断に自信がつくと思います。 

 

 

前回はMACDについて調べましたね。

これは移動平均線を組み合わせてトレンドの強弱を判断する時に、

参考になるテクニカル指標でした。

 

ご覧なられたい場合は以下リンクになります。

bokuchaninvest.hatenablog.com

 

残念ながらMACDでは売られ過ぎ、買われ過ぎなど判断の際には参考にできません。

 

もしストキャスティクスが使えるとなると、

新たな視点を手に入れることになりそうです。

 

ストキャスティクスの使い方

ストキャスティクスの使い方を簡単に示したのが以下の図になります。

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ストキャスティクスの判断ポイント

https://www.jibunbank.co.jp/products/foreign_deposit/chart/help/stochastic/

上記が例になります。

 

%Kと%D2本のラインがあります。

  1. %Kが%Dを上抜くポイントが買いシグナル
  2. %Dが%Kを上抜くポイントが売りシグナル

 

とてもシンプルですね。

使い方に関してはMACDの時と同じような感じもします。

  

なぜストキャスティクスでは売り過ぎ、買い過ぎがわかるのかという問いに、

%Kと%Dってどういうラインなのかを調べれば何かヒントが掴めそうです!

 

この辺りのことを調べていきたいです!

 

ストキャスティクスとは最高値と最安値を使って当日終値がどの位置にあるのかで計算される!!

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ストキャスティクス指標の計算式

寺子屋チャートコラム 禅之十四 ストキャス篇

 

パッと見では複雑そうな式が出てきましたが、

その意味を考えてみたいと思います。

 

まず登場人物は以下の3名ですね。

ストキャスティクスの計算に必要な3つの変数

  1. C:当日終値
  2. Hn:当日を含めた過去n日寛の最高値
  3. Ln:当日を含めた過去n日寛の最安値

 

英語がややこしくさせているように思います。

日本語に直します。

  1. C:Closing price(終値)の略
  2. Hn:Highest price(最高値)の略(n日間)
  3. Ln:Lowest price(最安値)の略(n日間)

 

ということになります。

簡単ですね。

 

 

大切なことはCはLn(最安値)からHn(最高値)のあることです。

 

試しにCの値を動かしてみると、

  1. Cが最高値(=Hn)であれば100%となります
  2. Cが最安値(=Ln)であれば0%となります
  3. Cが最高値と最安値の真ん中にあると50%となります

 

 この辺までくれば想像がつきそうですね。

 

つまり、

Cが最高値と最安値の中でどの位置にいるか、

を割合で表しているのがこの%Kという指標になります。

 

 

確かにストキャスティクスをみていると%Kが100%に張り付いているのを見かけます。

これはその期間における新高値更新中の状態ですね。

 

逆に0%のところもありますが、これも一定の期間における新安値を更新していることとなります。

 

以下にわかり易く示しているイメージ図がありました。

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ストキャスティクスのイメージ図

https://media-kojirokousi.com/terakoya-14/

 

ストキャスティクスが有効な場合ってこんな時ですね!

 

レンジ相場

%Kだけで売買判断をすることもできそうです。

 

逆に有効でない時もありますね。

 

トレンド相場

結局期間内での新高値を更新し続ける時は、

常に100をつけてしまいます。

 

これを売りサインをしてしまうと、

どうなるかわかりますよね!?

 

大きなトレンド転換点で、

本当に勢いがある時に売却してしまうことにもなり金ません。

 

%DとS%Dについてわかりやすいのがありました。

%DとS%Dの計算方法

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%Dは%Kの3日平均、さらにS%Dは%Dの3日平均です

https://media-kojirokousi.com/terakoya-14/

 

本当にシンプルに3日平均なのですね。

これが意味するのはなんでしょうか!?

 

具体的な例を示して考えてみます。

  1. 期間内で新高値をとると%Kが100になります
  2. 3日間高値を更新し続けると%K、%Dが両方共100になります!!
  3. 5日間高値を更新し続けると%K、%DとS%Dが全部100になります!!

ここから得られることは以下のことではないでしょうか!?

 

Findings

  1. %Kだけでなく、%DとS%Dがあるのは買われ過ぎ(売られ過ぎ)をより確かにするため(新高値をとった時に買いにいくことって大いにありますよね!?)
  2. ストキャスティクスは3本のラインで判断することにより、より確実な売買判断に繋がる

 

面白いですね。

 

MACDは、より早くトレンドを判断するために使うので、

シグナルなどを使うことで実際の価格よりも、

MACDで示されるトレンドの転換点を早めていました。

攻めの指標になりますね。

 

逆にストキャスティクスは%Kでは早過ぎるので、

3本のラインを使うことで、

買われ過ぎ、売られ過ぎの判断をより遅くし、

ミスを少なく確実に判断をしようとしていきます。

 

確かに5日連続で期間内新高値(新安値)をとっていたら、

いったんは戻しても良さそうですよね笑

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回はストキャスティクスについて調べてみました。

 

この内容を抑えるだけでも、

ストキャスティクスが示しているのは一体どういうことなのか、

その意味をより正確に理解できるようになりそうです。

 

こうして学んでいますと、

一般に「ダマシ」と言われるものは、

その指標がどう算出されてできたものなのかを抑えていないために、

出てきているのが多いように思いました。

 

 

ここまでこれば、基礎的な内容は抑えられたように思いますので、

次は実践編となっていきそうです。

 

まだまだ奥が深そうです、

どちらかと言えば比較的短期にシグナルが出そうですね。

また期間をどう設定するかでも随分示唆するものが異なりそうです。

 

最近のドル円なんかでは、小さなレンジ相場が続いているので一度確認してみたいです。

ストキャスティクスが合うものを見つけてみたいですね!!

 

それでは本日の内容がお役に立ちましたら幸いです。

ご覧いただきましてありがとうございました!! 

【テクニカル研究】今さら聞けないMACDについて、指数平滑移動平均線って何なの!?も含めてゼロから解説します!!ビギナー向けです!

こんにちは。

今回はテクニカル分析の研究をしたいと思います。

MACDについて調べましたのでご覧いただければと存じます。

 

MACDを使えば売買タイミングを判断することができる

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MACDを活用した売買例

MACD|トレンド分析|マネックス証券

とてもわかりやすいですね。

 

MACDには以下の2本のラインがあります。

  1. MACD
  2. MACDシグナル

これら二つが交差するところが売買シグナルになります。

 

買いのポイントをまとめると以下になります。

  1. MACDシグナルをMACDが追い抜くところ
  2. MACDが0を上に向かって超えるところ

この例ではタイミングとしては1の方が早く、
2がその後を追随するカタチとなっています。

 

売りのポイントは以下になります。

  1. MACDMACDシグナルを下方向へ交差するところ
  2. MACDが0を下方向へ向かって超えるところ

これで見るととてもシンプルですが、実際にチャートをみていると行ったり来たりをしているものが多いように思います。

ただ、そのチャートのトレンドを示すにはとてもわかりやすいので、
理解すれば使いやすいもののように思います。

 

売買タイミング(トレンドの転換点)を確認しやすくなりますね。


その地点でのチャートのトレンドは以下のように判断できます。

  1. MACDMACDシグナルがゼロラインを超え、共に上をむいている時
  2. MACDMACDシグナルがゼロラインを超え、共に下をむいている時

 

ここまでをまとめますとMACDでは以下の2点を注目した方が良さそうです。

  1. MACDMACDシグナルが交差するポイント
  2. MACDMACDシグナルがゼロラインと交差するポイント

 

MACDヒストグラムMACDとシグナルの差がわかり易くなる!!

さて、ここから一歩進めてMACDヒストグラムも調べてみたいと思います。

 

MACDヒストグラムとは以下の式で示せます。

MACDヒストグラム=MACD-MACDシグナル

 

さて実際にはどのようなものでしょうか。

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MACDヒストグラムについて

MACDヒストグラムの見方・使い方 | テクニカル分析指標 | 指標の見方・使い方 | 投資のノウハウ | 株の達人

 

上の図で緑のバーがMACDMACDシグナルとの差を示しているのが確認できます。

MACDヒストグラムによりこれまでに紹介したトレンドの転換点は以下のように書き換えれます。

MACDヒストグラムによる売買ポイント

  1. MACDヒストグラムが減少から増加に転じるポイント(買い)
  2. MACDヒストグラムが増加から現象に転じるポイント(売り)

 

MACDとは結局のところチャートによるトレンドの判断です。
売買の判断に使うのは、トレンドは継続する、という前提があってのことですね。

 

トレンドには、明確なものから曖昧なものまで様々あるでしょう。

短期から中期、長期と言ったものまであります。

 

またそれぞれにおいて確度は様々ですね。

 

さて、それを考慮した上でもう一歩進んでみます。

MACDヒストグラムの天井と底からトレンドを掴む方法ですね。

 

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MACDヒストグラムの天井と底からトレンドを掴む方法

MACDヒストグラムの見方・使い方 | テクニカル分析指標 | 指標の見方・使い方 | 投資のノウハウ | 株の達人

 

MACDヒストグラムではさらに早くトレンドの発生地点を掴むこともできます。

MACDヒストグラムを使ってより早くトレンドの発生地点を判断する方法

  1. MACDヒストグラムの谷(買い)
  2. MACDヒストグラムの山(売り)

注意点としては、トレンドが明確になる前の地点になるので、
当たれば大きい値幅が取れますが、その分外れる可能性も高くなりますね。

 

MACDMACDヒストグラムのまとめ

  1. MACDとはMACDMACDシグナルを使ってチャートのトレンドを掴むテクニカル手法である
  2. MACDMACDシグナルの交差する点(MACDヒストグラムがゼロになるところ)でトレンドの判断ができ、売買の判断に使える
  3. MACDがゼロラインと交差するポイントでより明確にトレンドが判断できる
  4. MACDヒストグラムの山と谷を使えばより早期にトレンドを掴める可能性がある
  5. 注意点として、トレンドが明確になるほど売買のポイントが遅れ、発生地点では早く売買できるがトレンドが弱く「騙し」が増える

トレンドを使って売買をしていくために使うテクニカル手法になるので、
そのトレンドが明確かどうかなど、それ自体の強さに依ることになります。

 

MACDはどうやって計算するのでしょうか!?

ここからはもう少しMASD自体の理解が深めたいと思います。

そもそもMASDとは

Moving Average Convergence / Divergence Trading Method の頭文字

をとっています。

つまり、移動平均線を縮めたり伸ばしたりして、トレードをするための手法となります。

移動平均線については以下のリンクに説明があります。

www.jibunbank.co.jp

 

単純移動平均だけでも売買の判断に使えます。

 

ただ、通常の移動平均とは、25日であれば25日分の価格を平均したものです。

 

これ自体は理解しやすいんですが、

トレンドを判断しようとするには課題が残ります。

例えば25日移動平均線の傾きでトレンドを判断しようとします。

 

本日の終値から翌日の移動平均線が上昇、
もしくは下降するのはどういう時なのか?

 

その答えは、25日前の価格と本日の終値のどちらが大きいかできまることになります。

24日間の数値は同じものを使います。

大事なのは25日前の価格と本日の終値のどちらが大きいかによって、

  • 上向き(本日の終値が大きい場合)
  • 下向き(25日目の終値が大きい場合)

が決まってしまうことです。

 

計算上の平均値を出すだけなら構わないのですが、

それでトレンドを判断してしまうのは問題ありますね!?

 

詳細な説明は以下のリンクがわかりやすいです。

media-kojirokousi.com

 

 

直近の価格により重みをおく

というのがここから先のお話になります。

 

現在、そうした直近の価格により重みをおいたものを含めて、

移動平均には以下の3種類が使われるようになりました。

 

3種類の移動平均線

  1. 単純移動平均線(元々の移動平均ですね、どの日の価格も同等に扱います)
  2. 加重移動平均線(これは近いほど価格に掛け算をしています)
  3. 指数平滑移動平均線(直近になるほどに指数関数的に重みをおいています)

 

我々が今回学ぶのは2、3になります。

これらは分けていますが根本の発想は同じで、

その関数が一次関数か、二次関数(指数)かの違いですね。

 

まずは2の加重移動平均から確認してみます。

 

加重移動平均線について

例)10日の加重移動平均を計算する

以下の3点が重要になります。

  1. 直近の価格を10倍する。
  2. 10日前の価格を1倍にする
  3. 1から2まで(前日から10日前まで)の合計を55で割る

 

10日間の加重移動平均
(A(直近の価格)×10+B(Aの前日)×9+・・・+J×1)/
(1+2+・・・+10)/2

 

となります。

複雑そうにも見えますが、

要はAの割合いが高くなっていることがわかれば良いですね。

それが10日間であれば10倍にすれば良いわけです。

 

念のためこれを一般化させます。

N日の加重移動平均を計算するには、

  1. 直近の価格をN倍する
  2. N日前の価格を1倍にする
  3. 1、2の合計を(N+1)×N/2で割る

となります。

 

次に指数平滑移動平均ですね。

 

指数平滑移動平均線について

これは指数って買いてあるので難しいように見えますが、

案外シンプルで現在はよく使われています。

 

まず指数平滑移動平均Exponential smoothing moving average)を略して

EMAと呼びます。

私の理解では、単純移動平均加重移動平均の考え方がをミックスさせ、新たに作ったのが指数平滑移動平均になります。

 

n日間のEMAをどう計算するのか?

 

結論から行きます。

EMA=(前日のEMA×(n-1)+本日の終値×2)  ÷  (n+1)

と計算します。

 

これがどういう意味かもう少し考えてみましょう。

 

まずこの計算式の根本は単純移動平均線にあります。

この時には毎日の終値を使っていました。

 

しかしここでは、毎日の終値の代わりに前日のEMAを使いましょうということです。

 

そうすることで、その日の価格を使っている時よりも、

よりトレンドを表現し易くなります。

 

そこにn-1を掛けているのは、本日の終値の分をあけているだけです。

 

その後に本日の終値を2倍しているのは、本日の終値により重きをおこうという理由からです。

加重移動平均の考え方ですね。

 

そして割り算はnではなくn+1としているのは、

まずn日間の価格を数えるとn個あります。

そしてさらに本日の価格を2倍していましたので、n+1となります。

 

おさらいですが、

単純移動平均線でトレンドを判断するときの問題点は以下にありました。

  1. n日前の価格と本日の価格のどちらが大きいかで移動平均線の向きが決まる
  2. 直近の価格も他の日にちと同様になる

1の問題点に対しては、EMAを足し合わせることで解決しています。

その日の終値ではないので、常に平均値として計算されたものから算出されるからです。

そして、本日の価格を2倍にすることで、直近の価格に重みを置くこともできました。

 

こうしてできているのがEMAです。

 

私の説明でも十分ではないかもしれませんが、少しでも理解が進みましたら幸いです。

 

EMA(指数平滑移動平均線)とSMA(単純移動平均線)の違い

さて、それでは実際のチャートだとどのような違いが出るのでしょうか。

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EMAとSMAの違い

指数平滑移動平均線(EMA)とは?

さてここでチャート上で価格の推移とEMA、SMAを表示されていたものが上にございます。

EMAの方が早くトレンドを示しているのがわかりますね。

 

また単純移動平均線とは、

N日間にとったポジションがずっとそのままであった場合を示しています。

そこで価格と移動平均線との差で、

これまでのポジションが儲かっているのか、損しているのかの判断ができそうですが、

実際にはそのようなことはありません。

途中でポジションの解消をしていますよね。

 

これについてもEMAだと本日の価格を2倍にしていますので、

SMAよりも実際に近くなります。

 

 

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EMAの向き

EMA(Exponential Moving Average)指数平滑移動平均線 | FX・外貨両替のマネーパートナーズ -外為を誠実に-

 

そしてこのEMAの向きは前日のEMAに対して当日の終値が上にあるとき、

指数平滑移動平均線は上向きとなります。

また逆の場合は下向きとなります。

単純移動平均、SMAとは全然違いますね!!

 

さて、

いよいよここからMACDでどのようにEMAが使われているのかを

調べたいと思います。

 

中身を理解すればMACDの見え方が変わります!!

ようやくここまで来れました。

MACDとは、以下の式で表されます。

MACD=短期EMA-長期EMA(短期は12日、長期は26日が一般的です)

 

MACDの正式名称はMoving Average Convergence/Divergence Trading Methodでしたね。移動平均線収束拡散法ということです。

 

これは短期EMAと長期EMAの差のことを言っていたのでした!!

 

ここでもう一つMACDシグナルが以下の式で表されます。

シグナル=MACDの9日EMA(日数は変更できます)

これ面白いですね。

 

MACDからさらに9日EMAを計算するわけですね。

少々ややこしいかもしれませんが、よりトレンドを表し易くなりますね。

 

MACDで使う二つのラインはこの計算式が必須!!

  1. MACDライン=12日EMA-26日EMA
  2. トレンド=MACDラインの9日EMA

 

この式がわかった上で、MACDを使うと売買判断への理解度が全然違いますね。

まずMACDラインがプラスにある時は、12日EMAの方が高いことを意味しますので、

直近12日の間に株価は勢いを増していることもわかります。

一方でマイナスにある時は、26日EMAの方が高いので直近に勢いを落としています。

 

そして重ねてになりますが大切なのは、MACDラインがゼロになるポイントです。

  1. MACDラインがマイナスからプラスに突き抜ける時
    (12日EMAが26日EMAに対してブレイクしだした、12日の勢いが強い!!)
  2. MACDラインがプラスからマイナスに突き抜ける時
    (26日EMAが12日EMAに対して大きく下げ始めた!!12日が弱い!

この二つが重要な売買判断地点になることもわかります。

 

これを図で解説してあるのが以下になります。

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MASDラインについて

第4回、MACDの極意|小次郎講師直伝「チャートの極意」|AVATRADE|MT4|CFD|自動売買|

ここではマックディ線としてあります。

 

ここでさらに面白いのが、

価格の推移よりもMACDラインの方が先行していますね!

 

ついに価格を上回ることができました笑

 

さて、もう一つ、シグナルをおいておりました。

このシグナルとは、MACD移動平均線となります。

 

それは、MACDのトレンドを表すということに他なりません。

このMACDラインとトレンドがクロスするところが、

上向きであれ下向きであれ、トレンドができるポイントするのは冒頭述べました。

しかし、EMAまで掘り下げた後の、我々MACDへの理解度は全然違いますね。

 

まとめ

  1. MACDMACDラインとシグナルの交差するところがトレンドの発生点として売買判断に使える
  2. 移動平均線には単純移動平均線、加重移動平均線と指数平滑移動平均線があり
    MACDに使われる指数平滑移動平均線は、単純移動平均加重移動平均の二つの概念を使い、より現実のトレンドを示せるように改良したものである
  3. MACDに使われる移動平均線指数平滑移動平均線であり(EMA)、シグナルはMACDのEMAである

 

これからは実戦で使っていきましょう!!

今回は初めてテクニカル分析の研究を行いました。

すでにわかっているよ、という内容が多かったかもしれませんが、

私と同じように何も知らない状態から使えるように調べていくという意味では、

ほぼ全ての内容が紹介できたと思います。

 

そしてこの後は実際に使っていくことになります。

 

私自身は、ファンダを研究するようになり、

それで選んだ銘柄を購入している内に、より安い価格で自信を持って取得される個人投資家さんがいることに気付きました。

そこで、自分でもさらにより良い価格で仕入れられるようにするための武器を
探していたところです。

その時にこうした、テクニカル指標に出会ったので関心をもったのですが、
イマイチ理解が仕切れなかったので、その中身が知りたくて調べてみました。

 

結果的にはこの学びにより結構見える世界が変わったなと感じており、
とても楽しかったです。(いつもより時間がかかりましたが。。)

 

皆様にはお付き合いいただきましてありがとうございました。

米国株投資に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

もし意見などもございましたら、泣いて喜びますのでぜひお教えてくださいませ。

それではご覧いただきましてありがとうございました!!

【銘柄分析】クラウドストライクホールディングス(CRWD)は急成長のサイバーセキュリティ銘柄!!PSR40倍と株価に一服感があるも、下がれば拾いたい銘柄ですね!!

こんにちは。

今回はCRWDの銘柄研究です。

これまでは米国のトラディショナルな銘柄が多かったので、少し色合いが違います。

ただ私の保有銘柄としては、値上がりの影響もあり保有比率は最も大きくなっています。

データソースは主として以下のサイトになります。

それではよろしくお願いいたします。

 

CRWDについて

いつも通りですが、ブルームバーグで調べてみました。

CrowdStrike Holdings, Inc. operates as a holding company. The Company, through its subsidiaries, provides cyber security platform to protect enterprise and prevents attacks on endpoints. CrowdStrike Holdings serves customers worldwide.

https://www.bloomberg.co.jp/quote/CRWD:US

英語になってますが、要はサイバーセキュリティ銘柄ということです。

初めはどちらかというと地味な業種かなと思っていました。
実際に値動きが重たい時期もあったからですが、
コロナ禍によって景色は一変して急にトレンド銘柄と変わりました。

世界中で事業を展開しています。

CRWDのEPSについて

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EPSの推移

上場から2年目に入りましたが、四半期決算ではプラスになるところも出てきました。

またマイナスEPSですが、改善の傾向にあることは見て取れます。

上場直後よりも一度マイナス幅が大きくなっているのは、こういうものなのでしょうか。

IPO銘柄も特徴がありそうなので、いくつか調べてみないとわかりませんね。

ちょっとわかりませんが、傾向を追う上では影響はありませんので次に進めます。

 

売り上げの9割はサブスクリプションが占めており、1年で約2倍と急成長している

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セグメントごとの売り上げ

売り上げ構成比を調べました。

サブスクリプションが売り上げの9割を占めています。

安定した売り上げが期待できます。

 

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セグメント毎売り上げ推移

 2019年から2020年のセグメント業績推移で確認すると、サブスクリプションが約2倍程度で、急成長していることがわかります。

 

売り上げと営業利益の推移

 

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売り上げと営業利益の推移

2017年から売り上げは毎年2倍増やしていますが、営業利益はマイナスのままです。

ただ、営業利益のマイナスの角度は緩やかになってきているので、少しずつ売上高営業利益率は改善してきているように見えます。

もう少し調べてみましょう。

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売上高営業利益率ROAの推移

これで見ると、ROAも徐々に改善してきています。

サブスクリプション型の収益になるので、利益が出てなくともあまり気になりません。

本当であれば契約の持続率なども確認したいですが、それは次回以降に譲ります。

2020年1月に営業CFはプラスに転じた

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キャッシュフローの推移

2020年1月に営業CFがプラスに転じました。

FCFがどうということも無いですが、それも同じタイミングでプラスになりました。

現金が少しずつ積み上がってきてもいます。

自己資本比率も53%と健全です。

ただ、まだまだこれからなので負債を増やすタイミングでは無いということもありますね。

PSRは40倍程度までで一服している

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PSRの推移

Macrotrendsでは表示されなかったので、trading viewで確認してみました。とても使いやすいですね。

現在40倍近くなっていて水準としては高いですね。

それでも上場直後は人気化して70倍くらいになってたことを考えると、落ち着いています。

やはり上場してすぐはバリュエーションが無茶苦茶になりますね。

1年経ってようやく落ち着いてきた、という感じです。

ただ、出来高は大きいままなので、徐々に注目が集まってきているんだなとも思います。

私もセカンダリーで購入して一度売却した後、

真ん中あたりで出来高が急増してからもう一度エントリーしました。

そこからコロナショックで含み損でしたが、期間も短く放置して、PSR30倍に行かないところで少しずつ集めていきました。

 

オシレーター系のテクニカルを確認しておきます

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テクニカルについて

最上段が株価で、その下のストキャスティクスRSIを使えば短期での売買の際のインディケーターとして使えますかね。

3月以来上昇し続けている株価ですが、だんだんと勢いも無くなってきてました。

これからテクニカルも追いかけていって、そのときのその銘柄にあったものでエントリーを決めていきたいと思います。

まとめ

  1. CRWDはクラウドセキュリティ銘柄
  2. 売り上げが2倍のペースで増え(9割がサブスクリプション)、EPSはマイナスも利益率の改善がみられる
  3. 2020年1月に営業CFがプラスに転じた
  4. バリュエーションはPSRが40倍程度で一服感があり、短期のテクニカルでは下げトレンド

最後に

今回はCRWDを調べました。いかがでしたでしょうか。

Saas系の銘柄はボラも高くあまり触りたく無いのが正直なところですが、コロナにより一気に注目度が高くなりました。

私のPFでも最も引っ張ってくれている銘柄になります。

現状はやや割高で、テクニカル的にも短期は下げ目線だと思います。

ただ、このまま成長を続けた時に数年後の株価は期待できると考えていて、売られすぎの局面があればまた拾っていきたいです。

こうした銘柄はあまり歴史もなく、銘柄研究としては初めての試みでした。

テクニカルを加えてみたのも今回のチャレンジになります。

皆さんの米国株投資にも、少しでもお役に立てれば幸いです。

それでは、本日もありがとうございました!!