BCのセミリタイアまでの道のり

最近は米国株、ETFなどを不定期にレポートしてます。皆さんのお役に立てば嬉しいです。

【日本株銘柄分析】ベネフィットワン

現在投資は米国株だけになりますが、

日本株でも良い株がないか探しています。

その理由は下記3つになります。

・日本語で詳細な情報を得られる

・為替リスクを気にせずとも良い

注海外売上高比率にも依る

・自分の日常生活で株式投資を実感しやすい

 

日本株でも投資機会があれば見つけていきたいと思っております。

そこで今回はベネフィットワンについて調べてみました。

自分の勤めている会社でも採用しているからです。

米国株とは違う情報ソールを使うことになり、

これも初めてになりますので、経験値を蓄積していけたらなと思います。

 

 ベネフィット・ワンとはどんな会社??

ユーザー課金型のマッチングサイト運営企業で、そこから顧客企業のコンサルティングと自社マッチングサイトの売り上げ改善を行っている企業ということです。

そして株主還元にも積極的ですね。

 

これはIRのページにて確認いたしましたのでいかにご解説致します。

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ベネフィット・ワンホームページより


ユーザー課金があることで、顧客志向のマッチングサイトを作ることができる、

と言うのが特徴のようですね。

 

事業ドメインはB to BとB to Cの二つがある

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B to Bの内容(ベネフィット・ワン ホームページより抜粋)

HRと言うことですが、人事・総務系の業務効率化とあります。

人件費を削減できる、と理解しましたがそうであれば、

こういうサービスは雇用を減らすことにもなりますね。

 

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B to C (ベネフィット・ワン ホームページより抜粋)

シェアリングエコノミーはわかりますが、
レベニューマネジメントとはどう言うことですかね。

意味からすると、売り上げの管理となりますので、このトレンドを掴んでマーケティングを強化することで継続的な売り上げの成長を図ると考えれば良さそうですね。

 

もう一つ、面白かったのでは配当政策です。

どうも、配当性向60%以上を掲げているようで、これは日本株の平均が30%であることを踏まえるとかなり高いと言えます。

タバコ銘柄と比較しても遜色ないくらいになりますので、そこまで設備投資が必要ではないこと、安定した利益が見込めていることなどが推測されます。

 

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   当社では、期末配当金として年1回の剰余金の配当を行うことを基本方針としており、

会社法第459条第1項の規定に基づき、取締役会の決議をもって剰余金の配当等を行うこと

ができる旨を定款で定めております。
   利益配分につきましては、事業年度ごとの利益状況、将来の事業展開及び投資予定等を

勘案したうえで、年間の純資産配当率を10%以上、連結配当性向60%以上を目標に、

継続的かつ安定的な配当成長に努めてまいりたいと考えております。
   内部留保金につきましては、経営基盤の充実を図りつつ、成長市場である福利厚生事業

及び新規事業への投資に充当することで、今後の収益力の強化を図る所存であります。
   なお、当社は取締役会の決議によって毎年9月30日を基準日として中間配当をすること

ができる旨を定款に定めております

*ホームページより引用 https://corp.benefit-one.co.jp/ir/irinfo/incentives/

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さて年間の純資産配当率10%以上というのもユニークですね。

株主を重視した経営をしている企業が日本にも出てきている、というのはこうしたところでも確認されます。

 

ベネフィット・ワンの業績推移

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決算説明会資料より抜粋

綺麗な右肩上がりですね。

2007年から2011年まで停滞期がありましたがそこからの成長が素晴らしいです。

営業利益もしっかり伸びていますし、表から読み解くと営業利益率は20%以上を継続しているようで、競争力があることも伺えます。

会員数の推移

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決算説明会資料より抜粋

会員数は2016年から伸び悩んでいるようにも見えますが、20年以降は強気の見立てをしていますね。福利厚生の会員数は安定して成長していますが、CRMは変わらずですね。

2020年以降で福利厚生とパーソナルの領域での大幅な増加を予想していますが
これは達成できるのでしょうか。

 

セグメントごとの売上高比率

 

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2018年度通期決算報告書より作図

2018年度のセグメント別の売上高比率です。

福利厚生事業が最大で約半分、さらに購買・精算代行事業と合わせると75%になりますね。この福利厚生事業の安定的な成長が企業全体の売り上げ成長を支えています。

 

EPSとBPS

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マネックス証券銘柄スカウターより抜粋

EPSは2007年から2019年で約4倍近く伸びていて、BPSも9倍に増加。

安定的に右肩上がりに成長させてきました。

 

キャッシュフローの推移

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マネックス証券銘柄スカウターより抜粋

 

2016年から現金が急激に増えていますね。

売上高の成長の割には投資CFが少ないですね。

財務CFは配当のことのようで、

営業CFは2017年以降は止まっていて、2013年と2014年を除けば最近はFCFと営業CFは同じような動きをしています。

これから買収でもするか、強固な財務基盤を獲得していくか、配当に回していくのか。

どのようなビジョンを持っているのかですね。

 

年間1株配当推移

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マネックス証券銘柄スカウターより抜粋

綺麗な右肩上がりで、2019年には倍増させています。

 

ここ5年間でもう少し詳しくみてみます。

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決算説明会資料より抜粋

2019年の1株配当が約2倍になっていたのは、配当性向も引き揚げていて78%とかなり高くなっています。

2020年には66%まで落とすことにしているようですね。

目標を60%としているので、その通りにコントロールしようとしています。

純資産配当比率は目標を十分にクリアできています。

 

 

これまでの株価チャート

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ヤフーファイナンスより抜粋

2011年からですかね、素晴らしいチャートになっていて、

出来高も安定して増えていきました。

2019年1月ごろに頭を打ったかに見えましたが、そこからさらに新高値をつけて少し調整しているような状況です。

予想PERと株価のここ5年のチャートが以下になります。

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マネックス証券銘柄スカウターより抜粋

この数年は予想PERが43倍から75倍くらいと成長を期待されていることがよくわかります。なぜかわかりませんが、PER43倍がここ数年の最低ラインとなっているようです。

2018年からは東証1部となったこともあってよくみられている銘柄になったのですかね。

ただ、2019年からは配当を増やしてきました。元々投資CFは少なかったのですが、大きく増やすような企業ではなさそうなので、ここからさらに1株利益を大幅に成長させてくるというシナリオよりは、安定した成長の元に配当性向60%以上を保ち、株価も安定してくるのかなという可能性が高いのではと判断できます。

事業ドメインは景気の影響を受けづらく、さらに今の会員からの安定的な収益基盤がありながら、この先も会社の計画通りに会員数を伸ばせるのであれば成長期待ももてます。

それが株主政策もしっかりしていて、現状配当利回りも1%は超えているため、
円建て資産としては買っておいても良いかな、と考えられますね。

 

あとは競合ですが、ここは本来もう少し調べるべきですが、

文字数も増えてきたので簡潔にいきます。以下ソースになります。

bowgl.com

業界は1位ですね。

2位以下、リロクラブなどありますが簡単に変化するものではないかなとは思います。

まとめ 

ベネフィットワンの銘柄分析を行いました。

財務は安定的、株主還元も積極的、計画通りに会員数が伸びればさらなる成長も期待できそうです。

株価は右肩上がりで最近はやや調整気味ですが、予想PER43倍程度になれば一度拾ってみても良いように思いました。

事業リスクはもちろん競合があります。しかしリロクラブとの差はそう簡単には埋まらないようにも見えました。

他には、株価が影響を受けるとすれば会員数が会社計画通りに伸びなかった場合ですね。予想PER43倍を割れ込んでしまうと下値はどこまでいくのかわかりません。

ただ、これまでの財務をみていると何かのきっかけで下がった時に、
会員数が徐々にでも増加していっていれば、配当性向を守ってくれるのを確認しながら、長期的に配当狙いで保有しても良いかもしれません。

 

それでは今日は日本株分析第一弾で、ベネフィットワンを紹介しました。

私としては初めての日本株で、やはり日本語が英語よりも理解しやすかったこと、

分析ツールが充実していることなどから、時間はかかりながらもずいぶん知りたい内容を確認できたなと思いました。

本当はまだ調べたいこともありますが、大まかにはここまでで良いかななんて考えてます。

本銘柄分析は個別銘柄への投資を推奨しているものではございませんのでご注意ください。

それでは少しでも日本株を探している皆さんにお役に立てば幸いです。

Best wishes to investors!!