【銘柄研究】ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の中身を見てみよう!!ヘルスケアでさらに事業も分散させている安定銘柄です!○○が懸念!
こんにちは。
今日はジョンソン エンド ジョンソン(以下JNJ)の銘柄研究です。
言わずと知れた、世界一のヘルスケアカンパニー。
私はこの銘柄に対しての投資方法は、
悪い情報が出た時や全体が凹んできた時に、
逆張りで拾うのが良いかなと考えています。
ただ現在のポジションを増やすのであればより深く理解したいところ。
そこで今回研究テーマにしました。
このブログを読んで下さる読者の肩にも少しでもお役にたてば嬉しいです。
この記事は以下のデータを参考にしています。
- 銘柄スカウター米国株|マネックス証券
- Macrotrends | The Long Term Perspective on Markets
- Bloomberg.co.jp
- Investor Information | Johnson & Johnson
それではよろしくお願いいたします!
- JNJは医薬品、医療機器、消費者向け医薬品でバランス良く事業ポートフォリオをもつヘルスケアカンパニーである
- JNJはPSR4倍の前半で買いたい銘柄
- JNJの収益力、利益率について
- JNJのEPSは成長率こそ高くはないが右肩上がりである
- JNJの財務について、負債の割合は増えて金利への感応度は増している
- 総資産はプラトーから減少に転じ、ROIは20%近くに戻している
- JNJの連続増配で2%後半の配当利回りをもつ、成熟銘柄
- まとめ
- 最後に
JNJは医薬品、医療機器、消費者向け医薬品でバランス良く事業ポートフォリオをもつヘルスケアカンパニーである
JNJは他領域に跨って売り上げを立てているのが特徴的な企業です。
医薬品が半分ですが、医療機器も3割、そして消費者向けが約2割となります。
ヘルスケアの企業の中で事業ポートフォリオが分散されているのが珍しいですね。
さらにセグメントごとの業績の推移も確認しておきます。
2016年からですが、医薬品の勢いが良いですね。成長の源泉になっていることがわかります。
医療機器、消費者向けは安定しています。
JNJはPSR4倍の前半で買いたい銘柄
2005年からの全体の売り上げ推移です。
2009年や2015年頃にマイナス成長がありました。
そして2019年あたりも低成長となっています。
しかしながら長期に渡って売り上げを成長させ続けていることがわかります。
一方でSPSは売り上げの推移よりも綺麗に上昇をさせています。
これは株主の目を気にして自社株買いなどで分母を調整しているんでしょうね。
その辺りはもうお手の物でしょう。
PSRについては2016年以降でボックス圏となっています。
LTMの時もそうでしたが、案外PSRで見るとレンジがはっきりしている場合が多いように思えます。
PSRで4倍〜5倍を行き来しているので、4倍前半になると買い場だったことが示唆されます。
JNJの収益力、利益率について
グロスは下がり続けていますが、以前6割を超えています。
また営業利益率は2012年に15%程度まで下げていますがその後戻して、
概ね2割前半と高収益を続けています。
2018年に純利益を落としているのは、何か特別損失があったということでしょう。
言うまでもなくヘルスケアの企業は訴えられることも多いので、こういうリスクを抱えることになります。
ただ、JNJはその対策において妥協を許さず情報開示に努めて誠実に対応してきていることが、信頼を生んでいます。
JNJのEPSは成長率こそ高くはないが右肩上がりである
真ん中がEPSで、2012年に凹みがありましたが右肩上がりと言って良いでしょう。
2019年からは再度上昇し始めました。
PERでは10倍台前半から徐々に切り上がり最近では20倍程度の株価をつけることが多くなっています。
JNJの財務について、負債の割合は増えて金利への感応度は増している
BPSが減少してきたのは2014年以降でした。
PBRは分子の株価の上昇と分母のBPSの低下の二つの影響により、上昇していきます。
D/Eレシオは切り上がって行っていますね。
JNJよ、お前もかと思ってしまいました。
米国株ではお決まりの、お金を借りて自社株買いをしている、ということかなと思います。
他の銘柄でもそうですが、こうなると金融政策の感応度は高くなるんではないでしょうかね。つまり金利が上がる時の影響が大きくなる。
とはいえ、金利が引き上がるほどの好景気は入り口も見えず、遥か先にありますので、
誰も気にはしないのでしょう。
総資産はプラトーから減少に転じ、ROIは20%近くに戻している
負債が増え、純資産が減少していることを確認してきました。
ただ、ROIで評価すると18%程度をキープしていることはわかります。
決して経営効率が落ちている訳ではありません。
JNJの連続増配で2%後半の配当利回りをもつ、成熟銘柄
1株配当の推移は増加し続けていて、いわゆる連続増配株ですね。
配当利回りは大体2〜3%までというような株価をつけることが多いように思います。
配当性向については6割台ということで、すっかり成熟した銘柄という印象です。
まとめ
- ヘルスケアカンパニーでさらに事業ポートフォリオも分散させている安定銘柄
- EPSは右肩上がりで、米国株に良くある負債の比率は高まるものがBPSを下げ、投資効率は維持
- 配当金を増配させ続けており、配当性向も悪くはない
懸念事項は、製薬部門の成長が維持できるか、でしょうか。
コロナ禍により一般消費者部門などが成長しそうに見えます。
医療機器には関しては、病院が感染症対策に追われ成長することは難しいかなと思いますが、時期が過ぎれば戻してくるでしょう。
また訴訟リスクは常に抱えているので、急に1年間の利益が吹き飛んだこともあるということです。
最後に
JNJはとても人気のある銘柄、それは安定した業績と株主還元の姿勢が信頼されています。
その意味で、株価の上値を追いかけるような投資ではなくて、全体が下げている時に逆張りで拾っていくと言った投資スタイルで行こうかと、私は考えています。
ただ、個別のリスクはもちろんありますので、その見極めは必要ですね。
それでは今回はJNJの銘柄研究でした。
少しでもお役に立ちましたら幸いです。
ご覧いただきましてありがとうございました!!