株価を決める要因とは何か?
【株価は水準ではなく需給で決まる】
現状の米国IPO市場は買われすぎていて過熱状態であると言われます。
その例にあげられるのがZMですが、その指摘は正しいでしょう。
確かに上場してからすでに株価は2倍程度にまで上昇していて、そんな短期間で業績が変わる訳ではなく、例え良い決算であったとしても、この株価を正当化できる理由はありません。
ただそもそも株価の適正水準とは何でしょうか。
古くはPER(1株あたりの利益)や新規上場銘柄ならPSR「Price to Sales Ratio」(売り上げあたりの時価総額)でしょうか。
私は正直こうした指標は参考程度にしかみていません。
なぜなら最終的に株価を決めるのは需給だからです。
もちろん需給だけで決まるようなもの、為替だとかは投資対象にはならないのですが、
これは株式に限定してということですが、
需給が逼迫して株価が上がることも、成長が正当化していけるのが面白いところです。
ですので、
- 成長しているかどうか、
- 需給が締まっているかどうか
が投資判断基準になってきます。
【成長の判断の仕方】
これは、四半期決算ごとに、予想を上回る結果を残せているかどうかで良いのではないでしょうか。これは詳しくはまた次回に回したいと思います。
【需給の判断の仕方】
需給の判断の仕方は以下の二つです。
一番大事なのは現在の時価総額です。
時価総額の大きさは例えるなら池にある水の量になります。
ここに新たに流れてくる水(資金流入)が池に対して大きければ、
急激に水位(株価)が上がります。
そしてその水は一時の大雨なのか、はたまた新たな川の流れができて継続的に水が流れ続けるのか、がわかれば良い訳ですね。
これが例えば、良い決算が出た時に機関投資家がある程度の期間買い続けるとなれば、
あるいはETFへの組み入れが決まったなどであれば継続的な資金流入が見込まれます。
新たな川ができたようなものですね。
あとは、その水が池から流れ出ていないかどうかですね。
悪い決算を出した場合、ETFから外れる場合、なんかは流石に株価は下がってしまうでしょう。
小さな池であれば、水位は大きく変動しますので、下げ幅も大きくなります。
いわゆる中小型株で株価変動に当たって起こっていることになりますね。
【水の流れを予測して値上がり益を狙おう】
確かに完全に水の流れを予想することはできません。何がきっかけとなるかも、予測不能ですので、リスクは付いて回ります。
ただ、うまくいった時に大きく利益を出せる可能性があるのも、
こうした中小型株での水の流れをうまく予測できた時になります。
株式投資といえど、完全に投資と投機を分けることは不可能です。
ある程度はタイミングの要素もありますし、そのリスクを取らざるを得ないシチュエーションもあるのではないでしょうか。
そうした時には、最低限の知識をもって臨むことですね。
リスク許容度を考えながら株式投資を楽しんでいきましょう。