BCのセミリタイアまでの道のり

最近は米国株、ETFなどを不定期にレポートしてます。皆さんのお役に立てば嬉しいです。

【親の資産運用アドバイス】定年退職した父親からの資産運用への回答②〜結果編〜

前回に、父親にする資産運用の内容について書きました。

bokuchaninvest.hatenablog.com

 その後に実際に提案をしたらどうなったか、についても記録しておきたいと思います。

結論から言うと失敗をしていまして、父親は納得しなかったとなりました。

なぜそうなったのかも合わせて分析してみたいと思います。

 一通りの話は聞いてくれた

私は、米国株のETFなり大型株なりを買ってみてはどうかと言う提案をしたわけですね。

父親はこれまで、会社の持株会程度の株式保有履歴しかなくて、

  1. 日本株ではなく米国株を買い付ける理由
  2. リスクを抑えるために少額で買い付けのタイミングを分ける
  3. 株の中身は消費行動に即した個別株もしくはETF

上記の3点を主に説明しました。

丁度、マネックス証券楽天証券が最低手数料を引き下げたこともありましたので、
それであれば1万円程度で買い付ければ良いのではないかと言うお話です。

父親からすれば、まず投機はしたことがないと言うことだったので、
投機と投資の違いについてもお話ししました。

具体的には、為替や商品や資源など、需給のみで価格が形成されるものと、
株式や債券のように、需給も影響はあるが資産性のあるものについてです。

また、日本株ではなく米国株の方がディスクロージャーがしっかりしていること。

さらに時価総額が世界で見れば日本の方が小さくて、値動きが荒くなりやすいこと。

為替の影響は受けること。

株式自体は、金融商品としてはハイリスクにあたり元本保証ではないことなど、
よく聞かれる中身についてでしたが、世代が上の世代になるので丁寧にお話ししました。

キャッシュフローはプラスにはなっていなかった

私はその原資として、たとえば年金などによるプラスのキャッシュフローのうち数千円程度でも構わないからと言う趣旨で提案しました。

しかし、そこは年金生活者の実態がわかっていなくて、現在は資産を取り崩して生活している状況とのことでした。

よく考えればそうですよね、定年退職後積み上げてきた資産を少しずつ取り崩して生活していくのは正しいお金の使い方だと思います。

ただ、夫婦合わせての年金であれば多少のプラスにはなるのかなと考えていたのは、
私の認識が甘かった点になりますね。

この状態でわざわざ資産運用をするのが本当に良いのかは、
自分でもわからないと言うのが正直なところです。

また総資産のうち一定額はインフレ耐性のある資産クラスに置いていても良いのではと
伝えたのですが、そもそも総資産がいくらあるのか、これは息子であるからこそ聞き難いところもあり、具体的にどれくらいであれば株式投資しても良いのかわからずじまいでした。

年金生活者に置いて、本当に投資が必要なのかは難しい問題です。

資産を取り崩して生活をしていくべきタイミング

明らかにそれが正しい姿勢ですよね。こんな時にわざわざ投資なんで面倒臭いことをしても良いのかと疑問にお思います。

そして、株式投資を始めると多かれ少なかれそのことに時間は使われます。

だから、人生の大事な時間をそんなことに使っても良いものなのかと言うのは、
やはり慎重に考えるべきことなのです。

私としては、投資をすること自体が社会との繋がりにもなり得るので、
できればそういったことも趣味の一つとしてできる範囲でやってみるのは、
もちろんリスクのコントロールをした上であれば良いのではないかと考えたのですが。

さらには、投資は知的なゲーム足り得るので、面白い部分もあると思うとも話してみました。
しかしながらそれをやるかどうかと言うのは、実際には本人が判断することです。
ですので、それ以上のことはあまり何も言えないなと言うのが正直なところでした。

株式投資自体が決してポピュラーではない時代に生きてきたわけですから、
そんなこと急に言われてもと言う戸惑いもあるのかもしれません。

無理強いはできませんし、あとは自分で判断をすると言うことになるのかなと思いました。

父親の人生に思いを馳せる

結果としては私の提案には乗ってもらえませんでした。

しかしながら、良い機会になったと思ったのは父親の人生に思いを馳せたことですね。

自分としては割と軽い気持ちで、何か新しい趣味のような感覚で提案したのですが、
確かに貴重な自分の時間を使うには躊躇することも当然です。

だいたい資産運用なんてものは他人に言われてすることではなく、自分でしていくべきものですよね。

若いうちにインデックス投資で資産形成をしていく時期とは全く異なるわけです。

すでに資産を形成し終わって、それを少しずつ切り崩して使っていくべきタイミングであるわけです。

それをなんだかわかんないリスクのあるものに投資をしようだなんてのは、
かなり個人的な嗜好がある人でもなければ難しいものかもしれません。

定年退職をするとはどんな気分なのでしょうか。

時間が自由にあるようで、新たなチャレンジをするには相当に腰が重くなるのかもしれません。

なにせ若い時のように簡単に失敗をするわけにもいきませんし、
取り返すチャンスなんてものを考えることすら難しいかもしれません。

いろんな本を読み、映画を観て、子供や孫の成長を楽しみにすると言うのが、
もしかすると一番良いものなのかなとも思いました。

なかなか自分がなってみないとその時の気持ちなんてものはわからないのですが、
少しでも想像しよう、理解しようと思えたことは私にとっては有意義なことでした。

定年退職後の資産運用について

私としては面白いものなので、よければやってみるのは賛成です。

ですので、何かあればいつでも話ができるようにしておきたいと思います。

とはいえパソコンの前で株価をみるよりは、
いろんな人に会い、場所にいき、自然を感じ、時間の流れを慈しむような時間が、
大切なのかもしれません。

もう少し時間をおきながら、せっかくの機会なのでじっくり話し合っていけたらなと思います。

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