BCのセミリタイアまでの道のり

最近は米国株、ETFなどを不定期にレポートしてます。皆さんのお役に立てば嬉しいです。

【ETF研究】今さら聞けないゴールド投資!え、こんな色々あるの?選ぶなら1326SPDRゴールドシェアがGLD。

こんにちは。

ゴールドに投資したいと言う気持ちが出てきました。

理由は以下の二つです。

  1. 株式投資へのリスクヘッジ
  2. 中央銀行の金融緩和による貨幣価値の毀損(インフレ)

では実際どうすれば良いのか?

 

私は基本的には、ややこしいものには投資しない方針です。

金融商品というのは複雑になるほどにコストがかさみます。

また「何に投資をしているのか」がわからなくなってきます。

 

そのためシンプルな、いわゆる伝統的資産(株と債券)のみを投資対象としてます。

 

私が証券で営業に携わっていたときには投信やETFもまだ良いものは見当たりませんでした。
ただ、投資信託に一部のETF(ブラックロックやバンガードETFなど)で良質なものが出てきて、それだけでも十分時代が変わったなと感じます。

 

そんな風なので、金への投資を考えてみても二の足を踏むのが正直なところで、
どうするのか何も知りません。

 

ただ、少しでも前に進むという意味で、
その位置から学んでみようというのが今回の記事の趣旨になります。

本記事がもし私と同じように金への投資について学んでみようという方に、
お役にたてば嬉しいです。

それではよろしくお願いいたします。

 

ゴールドETFか金鉱株か金鉱株ETF

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ゴールドの投資候補

https://diamond.jp/articles/-/229789

方法は、大きくは3つに分けられるかなと思います。

  1. ゴールドETF
  2. 金鉱株
  3. 金鉱株ETF

上記のリンクには、その中で代表的な銘柄が紹介されています。

とてもわかりやすく整理されていますね。

 

金鉱株代表銘柄はGOLDなのかと思っていました。
NEMと言う銘柄があるんですね。
感想が薄い笑。

 

ただ、この金鉱株と言うのが曲者で、
金価格プラス個別銘柄リスクを抱えることになります。

 

金鉱株の中身って金掘り当てようって銘柄なんで、
思いこみかもしれませんが、クセの強いものかなとも感じました。

 

またリターンを考えても、金鉱株ETFリターンはSPDRの方が良さそうです。

 

今回の、金への投資目的から考えると、
ゴールドETFの方が合致しているのかなと考えました。

ペーパーゴールドETFを換金するのは難しいんだぜ

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SPDR

GLDなどのETFは金現物が裏付けだが、個人投資家が実際に金塊を取得するプロセスは、ETFの受益権売却ほど容易でない。ガンドラック氏は「ペーパーゴールド」ETFは投機手段の域を出ないものであり、買い手は受益権を保有しても金の延べ棒を所有することにはならないことを認識すべきだと指摘した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-02/Q84WAFDWLU6R01

 

SPDRは過去最高値ということです。

それに対して有名なガンドラックさんが
「ちょっと待てよ」と言っている。

 

ペーパーゴールドETFって実物の金と交換できないんだよと。

これを言われてしまうと辛いところがあります。

それでいくと、実際の金の延棒を持つことも検討した方が良さそうですね。

 

金の延棒を持つのは売買と保管でコストがかかるやん

一番最初に気になるのは、
どこに置いておくねん、と言う話になります。

保管のコストがかかってきますね。

もちろん金自体は価値を生みませんので、
保管のコストを考えるとマイナス金利がついた債券を保有する感覚になります。

また上場している訳ではないので売買に手数料も大きいのではないか。

 

そして、私のような兼業の個人投資家が新たに取引先を増やすのも、
余計に労力が増えるだけではないか。

 

検索してみたら以下のサイトにありました。

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純金積立

https://gold.mmc.co.jp/howto/mgp/trans/deposit.html

 

ロットは小さいのですが、手数料率が3%前後することがわかりました。

やはり上場している証券を買うより当然ですが手数料が高いので、
往復で6%するかもしれない、とも考えるとやはりパスですね。

こういうのは、すでに資産家となっている人が考えることなのでしょう。

 

さて、話が戻ってきました。

問題点を整理します。

 

【金投資における問題点】

  1. 金鉱株は個別銘柄リスクがあり必ずしも金よりパフォーマンスがよくない
  2. 金鉱株ETFも同様
  3. ゴールドETFは実物交換できない
  4. 現物の金は保有の手間がかかる

 

やっぱり金への投資はちょっとハードルが高いですね。

 

ただ、金融緩和一直線なのと、短期的にも株式と相関も高くないので、
機会ではあると思います。

 

あまりに面倒なら現金をある程度残しておくがベターな解決策かもしれません。 

その可能性も残しながら、もう少し話を進めます。

 

一つだけ気になるのは、金ETFの問題点としてあげたこと。

 

そもそも「実物に変える必要があるのか?」ということです。

 

もちろん、これによって投資家が逃げていって価格が暴落してしまえば問題です。 

ただ、そもそも「金ETFを買うときに現物金との交換が必要条件」
の投資家さんがいるのか。

またここまでで実物金を持つコストも検討してきました。

 

合わせて考えると、
ETFを実物金に変えたい投資家って少ないんはではないか。

 

例えば、他の株式ETFに投資している方はたくさんいらっしゃいますが、
「バラバラの株式に変更可能か」を気にするのか?

 

それも踏まえると、
ETFにとって大事なのは以下の三つではないでしょうか。

 

【金ETF投資の大事な3点】

  1. 金価格との解離できるだけ小さいこと
  2. 手数料の低さ
  3. もちろん売買が行いやすいこと(時価総額含め)

ETFで普通に考えることですね。

いずれにせよ、もう少し金ETFを調べても良さそうです。

 

日本の金ETFは充実していて、地金に変えられるものは一つのみ

金投資ができる5本の金ETFを比較したものが以下になります。

  ETFS金上場投資信託 純金上場信託(金の果実) One ETF 国内金先物 SPDR ゴールド・シェア受益証券 金価格連動型上場投資信託
銘柄コード 1672 1540 1683 1326 1328
連動指標 金地金価格(ロンドン金値決め) 国内の金先物価格から評価した、金地金の現在の理論価格 東京商品取引所(TOCOM)金先物の期先限月清算 金地金価格(ロンドン金値決め) 金地金価格(ロンドン金値決め)
金現物の裏付け あり あり なし あり なし
信託報酬 年率0.39% 年率0.432% 年率0.486% 年率0.4% 年率0.54%以内
地金交換の可否 不可 不可 不可 不可
管理会社 ETFセキュリティーズ・マネジメント・カンパニー・リミテッド 三菱UFJ信託銀行 アセットマネジメントOne ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズ・エルエルシー 野村アセットマネジメント
分配金の有無 なし なし 年1回 年1回 年1回
上場日 2009年8月24日 2010年7月2日 2010年2月15日 2008年6月30日 2007年8月10日

(上の表は、東京証券取引所に上場している5つの金ETFの比較表です。)

https://www.crowdport.jp/money-notebook/4576/

 

感想は以下になります。

 

【金ETFの種類を読んだ4つの感想】

  1. 東証上場のもので種類が豊富
  2. 10年程度の実績がみられるのは安心
  3. 信託報酬もそこまで高くない
  4. 地金と交換できるのは一つだけ

 

案外揃っているんだなと思いました。

ただ、連動指標と実際の値動きはそれぞれ目論見書で確認した方が良いのでしょう。

 

【連動指標の種類】

  1. ロンドン金価格
  2. 金先物価格
  3. 期先限月の精算値

ロンドンの金価格というのは問題ないでしょう。

金先物価格というのと、期先限月というのはもうちょっと知りたいですね。

特に期先とか期近とかではロールオーバーの組み替えのときに、
コンタンゴとかバックワーデーション(期近と期先の価格差)が、
石油ETFでも話題になりました。

 

できるだけシンプルなものが良いですね。

 

これらの問題をクリアできたとして、最後は時価総額なのかなと思います。
やはり東証自体がそこまで大きくないです。

 

ETF時価総額ランキング3位に1326が入っている

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ETF時価総額ランキング

ランキング | ETF株マップ.com

 

これを見る、1326SPDRゴールドシェアは時価総額が約7兆円あり十分な規模です。

ただ、売買代金が2億程度でそんなには大きくはないかなと思いました。

念のため日々開示事項をみても金価格と乖離率はゼロになっていました。

 

これでいくと1326SPDRゴールドシェアでも十分に思えました。

もちろん冒頭に紹介したGLDの方が取引高が大きいので、これも良いでしょう。

ゴールドへの投資を考えるときのまとめ

  1. 現物金、金ETF、金鉱株、金鉱株ETFが候補に上がる
  2. 投資目的とコストが考えると金ETFがベターか
  3. ETF保有目的から、地金に変更できるかどうかの影響は小さい
  4. ETFで1326SPDRゴールドシェアの時価総額が十分にある
  5. 1326かGLDが良いのではないか

最後に

いかがでしたでしょうか。

金投資の最初の一歩を検討しました。

今回の結論としては1326SPDRゴールドシェアかGLDが良いのかなと思いました。

これは、投資家の投資目的と資産規模など背景にもよりますので、注意も必要です。

ただ、金投資へのアクセスがしやすくかつコストも小さいこと、
そしてポートフォリオの分散を可能にすること、金融緩和が進んでいることから、
資産のいくらかを金への投資は検討をしておくのは合理的かなと思います。

もし私が投資をするなら、これからもう一歩踏み込んで1326を調べてゆくことになりそうです。

その記事はまた次回にしたいと思います。

それでは、本記事が少しでも皆さんの投資に役立ちましたら嬉しいです。

今日もご覧いただきありがとうございました!!