【銘柄研究】急成長銘柄、アリババ(BABA)は迷走中!?更なる事業投資か株主への還元かにROIの改善を要注目!!
こんにちは。
さて、いつの間にか始まっていた銘柄研究 保有株シリーズも後半になってきました。
本日はアリババ(以下BABA)について調べたいと思います。
みなさんアリババのイメージってどんなでしょうか?
ソフトバンクの孫さんの投資先、
ジャックマーが創業者、
中国版アマゾン?
そもそもADRはもう避けた方が良いんじゃ?
いろんなイメージがあるかと思います。
この中身を調べることでBABAについての理解が進めばなと思います。
それではよろしくお願いいたします!
データソースは主として以下のサイトになります。
BABAってどんな銘柄??
bloombergで検索すると以下のように紹介されています。
企業概要
最近思うんですが、オールドエコノミーの企業って概要をみて感覚的に理解できる部分があります。
でもネット系の企業はみても、なんのこっちゃ?って思うくらいで、
何もイメージできません。
Findings
- BABAはネットでいろんなことをやっている
- 中国だけでなく世界中で展開している
こんなところで良いでしょうかね。
IRでもう少し調べてみました
どんな企業かのイメージくらい持ちたいなと思ったので、IRをみてみました。
source:https://www.alibabagroup.com/en/ir/presentations/pre200522.pdf
大きく5部門ありました。
- Core Commerce(一番大きい、ネット小売り)
- Cloud Computing(成長率 YOYで62%! これからですね)
- Digital Media & Entertainment(EBITA マージン41%)
- Innovation Initiative & Others(これはどうなるんでしょうね)
- unallocated
ネット小売りですね、ここでしっかり利益を出していこうとするのがAMZNとは違うところだなと思います。
これに加えてクラウドを攻めていくのは似ている感じもします。
あとのところは色んなことにチャレンジしていってる、ということでしょう。
Core Commerce以外の成長領域を育てられるか?
グラフで見ると一目瞭然にCore Commerceの企業であることがわかります。
Core Commerceの利益が折れ曲がっているのは気がかりですね。
それではEPSをみていきましょう
成長率に凸凹がありながらも基本的には右肩上がりです。
PERは2018年から低下傾向にある
PERは少し落ち着いてきています。
一時期はPER50倍くらいいきましたが、最近は20倍程度です。
株価は上がり続けていて、決して低迷している訳ではありませんので、
EPSの上昇によりPERが低下してきているとなります。
PSRは2017年から低下傾向にある
PSRは2017年以降低下し続けています。
しかしこれも、SPSは伸び続けているので、株価がそれほどは上昇していないことからPSRの低下が起こっています。
PCFRも2017年から低下傾向にある
CFPS2017年に一気に伸び少し落ち着いていました。
PCFRはこれも2017年以降低下しています。
2020年に10倍程度で、これはCFPSの伸びがSPSやEPSに比べ2019以降伸びていなかったためかなと思います。
ROIは2016年から20%前後を推移
ROIは2016年いこう低下し、そこから少しずつ上がり出して今20%を超えてきたところですね。
そんなに高くないなと以外でした。
資産がどんどん増えているからですね。
株主還元ができていない
長期負債も増えていますが、それよりも株主資本の増加が大きく、
D/Eレシオは0.14となっています。
自己資本比率が高いだということと、
自社株買いはあんまりしていないんだなと思いました。
この辺りは米国企業との違いが出ています。
株主重視であることは株価に綺麗に反映されますので、
近年の株価がEPSやSPSに対して伸びが低いのは、
この辺に原因があるのかもしれませんね。
AAPLなんかでも、配当利回りよりも自社株買いでの株主還元が頭抜けています。
米国株の時価総額がこの10年間増え続けたこと、
中国株が伸び悩んだことがこの辺りからでも、その一端を見ることができますね。
現金が急激に積み上がっている
キャッシュフローについて確認しました。
営業CFの成長は目を見張るものがあります。
現金が積み上がっているのでこの使い方で株価は随分変わりそうです。
まとめ
- Core Commerceの成長に陰りが見え次の成長領域は未確立
- 株価は2017年以降業績への反応が鈍ってきている
- 現金が積み上がり自社株買いなど株主還元ができていない
最後に
BABAについて調べてみました。
いかがでしたでしょうか。
本当に素晴らしい成長を遂げてきた企業であることは間違い無いですね。
しかしこれからの方向性については模索中と言って良いかもしれません。
うまくAMZNのようにクラウドが柱になれば良いのですが、
そこは本家のように積極的な投資が必要になりそうです。
事業への投資を続けるのか、株主への還元へ舵を切るのか、
今後の方向をどう打ち出すか楽しみですね。
その辺り、私はBABAはROIの改善を注目していきたいと思います。
それでは、少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
ご覧いただきましてありがとうございました!!
【ETF研究】今さら聞けないゴールド投資!え、こんな色々あるの?選ぶなら1326SPDRゴールドシェアがGLD。
こんにちは。
ゴールドに投資したいと言う気持ちが出てきました。
理由は以下の二つです。
では実際どうすれば良いのか?
私は基本的には、ややこしいものには投資しない方針です。
金融商品というのは複雑になるほどにコストがかさみます。
また「何に投資をしているのか」がわからなくなってきます。
そのためシンプルな、いわゆる伝統的資産(株と債券)のみを投資対象としてます。
私が証券で営業に携わっていたときには投信やETFもまだ良いものは見当たりませんでした。
ただ、投資信託に一部のETF(ブラックロックやバンガードETFなど)で良質なものが出てきて、それだけでも十分時代が変わったなと感じます。
そんな風なので、金への投資を考えてみても二の足を踏むのが正直なところで、
どうするのか何も知りません。
ただ、少しでも前に進むという意味で、
その位置から学んでみようというのが今回の記事の趣旨になります。
本記事がもし私と同じように金への投資について学んでみようという方に、
お役にたてば嬉しいです。
それではよろしくお願いいたします。
ゴールドETFか金鉱株か金鉱株ETFか
*https://diamond.jp/articles/-/229789
方法は、大きくは3つに分けられるかなと思います。
上記のリンクには、その中で代表的な銘柄が紹介されています。
とてもわかりやすく整理されていますね。
金鉱株代表銘柄はGOLDなのかと思っていました。
NEMと言う銘柄があるんですね。
感想が薄い笑。
ただ、この金鉱株と言うのが曲者で、
金価格プラス個別銘柄リスクを抱えることになります。
金鉱株の中身って金掘り当てようって銘柄なんで、
思いこみかもしれませんが、クセの強いものかなとも感じました。
またリターンを考えても、金鉱株ETFリターンはSPDRの方が良さそうです。
今回の、金への投資目的から考えると、
ゴールドETFの方が合致しているのかなと考えました。
ペーパーゴールドETFを換金するのは難しいんだぜ
GLDなどのETFは金現物が裏付けだが、個人投資家が実際に金塊を取得するプロセスは、ETFの受益権売却ほど容易でない。ガンドラック氏は「ペーパーゴールド」ETFは投機手段の域を出ないものであり、買い手は受益権を保有しても金の延べ棒を所有することにはならないことを認識すべきだと指摘した。
*https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-02/Q84WAFDWLU6R01
SPDRは過去最高値ということです。
それに対して有名なガンドラックさんが
「ちょっと待てよ」と言っている。
ペーパーゴールドETFって実物の金と交換できないんだよと。
これを言われてしまうと辛いところがあります。
それでいくと、実際の金の延棒を持つことも検討した方が良さそうですね。
金の延棒を持つのは売買と保管でコストがかかるやん
一番最初に気になるのは、
どこに置いておくねん、と言う話になります。
保管のコストがかかってきますね。
もちろん金自体は価値を生みませんので、
保管のコストを考えるとマイナス金利がついた債券を保有する感覚になります。
また上場している訳ではないので売買に手数料も大きいのではないか。
そして、私のような兼業の個人投資家が新たに取引先を増やすのも、
余計に労力が増えるだけではないか。
検索してみたら以下のサイトにありました。
*https://gold.mmc.co.jp/howto/mgp/trans/deposit.html
ロットは小さいのですが、手数料率が3%前後することがわかりました。
やはり上場している証券を買うより当然ですが手数料が高いので、
往復で6%するかもしれない、とも考えるとやはりパスですね。
こういうのは、すでに資産家となっている人が考えることなのでしょう。
さて、話が戻ってきました。
問題点を整理します。
【金投資における問題点】
やっぱり金への投資はちょっとハードルが高いですね。
ただ、金融緩和一直線なのと、短期的にも株式と相関も高くないので、
機会ではあると思います。
あまりに面倒なら現金をある程度残しておくがベターな解決策かもしれません。
その可能性も残しながら、もう少し話を進めます。
一つだけ気になるのは、金ETFの問題点としてあげたこと。
そもそも「実物に変える必要があるのか?」ということです。
もちろん、これによって投資家が逃げていって価格が暴落してしまえば問題です。
ただ、そもそも「金ETFを買うときに現物金との交換が必要条件」
の投資家さんがいるのか。
またここまでで実物金を持つコストも検討してきました。
合わせて考えると、
金ETFを実物金に変えたい投資家って少ないんはではないか。
例えば、他の株式ETFに投資している方はたくさんいらっしゃいますが、
「バラバラの株式に変更可能か」を気にするのか?
それも踏まえると、
金ETFにとって大事なのは以下の三つではないでしょうか。
【金ETF投資の大事な3点】
- 金価格との解離できるだけ小さいこと
- 手数料の低さ
- もちろん売買が行いやすいこと(時価総額含め)
ETFで普通に考えることですね。
いずれにせよ、もう少し金ETFを調べても良さそうです。
日本の金ETFは充実していて、地金に変えられるものは一つのみ
金投資ができる5本の金ETFを比較したものが以下になります。
ETFS金上場投資信託 | 純金上場信託(金の果実) | One ETF 国内金先物 | SPDR ゴールド・シェア受益証券 | 金価格連動型上場投資信託 | |
---|---|---|---|---|---|
銘柄コード | 1672 | 1540 | 1683 | 1326 | 1328 |
連動指標 | 金地金価格(ロンドン金値決め) | 国内の金先物価格から評価した、金地金の現在の理論価格 | 東京商品取引所(TOCOM)金先物の期先限月の清算値 | 金地金価格(ロンドン金値決め) | 金地金価格(ロンドン金値決め) |
金現物の裏付け | あり | あり | なし | あり | なし |
信託報酬 | 年率0.39% | 年率0.432% | 年率0.486% | 年率0.4% | 年率0.54%以内 |
地金交換の可否 | 不可 | 可 | 不可 | 不可 | 不可 |
管理会社 | ETFセキュリティーズ・マネジメント・カンパニー・リミテッド | 三菱UFJ信託銀行 | アセットマネジメントOne | ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズ・エルエルシー | 野村アセットマネジメント |
分配金の有無 | なし | なし | 年1回 | 年1回 | 年1回 |
上場日 | 2009年8月24日 | 2010年7月2日 | 2010年2月15日 | 2008年6月30日 | 2007年8月10日 |
(上の表は、東京証券取引所に上場している5つの金ETFの比較表です。)
*https://www.crowdport.jp/money-notebook/4576/
感想は以下になります。
【金ETFの種類を読んだ4つの感想】
- 東証上場のもので種類が豊富
- 10年程度の実績がみられるのは安心
- 信託報酬もそこまで高くない
- 地金と交換できるのは一つだけ
案外揃っているんだなと思いました。
ただ、連動指標と実際の値動きはそれぞれ目論見書で確認した方が良いのでしょう。
【連動指標の種類】
ロンドンの金価格というのは問題ないでしょう。
金先物価格というのと、期先限月というのはもうちょっと知りたいですね。
特に期先とか期近とかではロールオーバーの組み替えのときに、
コンタンゴとかバックワーデーション(期近と期先の価格差)が、
石油ETFでも話題になりました。
できるだけシンプルなものが良いですね。
これらの問題をクリアできたとして、最後は時価総額なのかなと思います。
やはり東証自体がそこまで大きくないです。
ETFの時価総額ランキング3位に1326が入っている
これを見る、1326SPDRゴールドシェアは時価総額が約7兆円あり十分な規模です。
ただ、売買代金が2億程度でそんなには大きくはないかなと思いました。
念のため日々開示事項をみても金価格と乖離率はゼロになっていました。
これでいくと1326SPDRゴールドシェアでも十分に思えました。
もちろん冒頭に紹介したGLDの方が取引高が大きいので、これも良いでしょう。
ゴールドへの投資を考えるときのまとめ
- 現物金、金ETF、金鉱株、金鉱株ETFが候補に上がる
- 投資目的とコストが考えると金ETFがベターか
- 金ETFの保有目的から、地金に変更できるかどうかの影響は小さい
- 金ETFで1326SPDRゴールドシェアの時価総額が十分にある
- 1326かGLDが良いのではないか
最後に
いかがでしたでしょうか。
金投資の最初の一歩を検討しました。
今回の結論としては1326SPDRゴールドシェアかGLDが良いのかなと思いました。
これは、投資家の投資目的と資産規模など背景にもよりますので、注意も必要です。
ただ、金投資へのアクセスがしやすくかつコストも小さいこと、
そしてポートフォリオの分散を可能にすること、金融緩和が進んでいることから、
資産のいくらかを金への投資は検討をしておくのは合理的かなと思います。
もし私が投資をするなら、これからもう一歩踏み込んで1326を調べてゆくことになりそうです。
その記事はまた次回にしたいと思います。
それでは、本記事が少しでも皆さんの投資に役立ちましたら嬉しいです。
今日もご覧いただきありがとうございました!!
【銘柄研究】ピザ屋さんってこんな儲かるの??驚きの収益を見せるドミノピザ(DPZ)について。債務超過ですけど。
こんにちは。
本日はドミノピザ(以下DPZ)について学んでいきたいと思います!
この銘柄が気になったきっかけは、外出自粛になった時に無傷でいられる銘柄はどこか探していたら目に入ってきたから、でした。
ドタ感で買ってみて値動きが安定しているので、気楽にホールドしています。
相場も落ち着いてきているのでこういう時に少しずつ調べていこうと思います。
来るべく暴落に備えて、、(そんな頻繁にはきませんけど!笑)
それではよろしくお願いします!
データソースは主として以下のサイトになります。
- DPZってどんな会社よ!?
- DPZは自己資本比率がありません
- DPZのEPSの成長について
- PERで見るとEPSの成長とシンクロしない部分もある株価ですね
- SPSは綺麗な右肩上がりでしたね
- BPSは下がり続けています
- FCFが高く、PCFRからこの1年の株価の伸びが見えていたか
- 営業キャッシュフローは綺麗に伸び、この数年は現金を増やしてきている
- ROIが怖いくらい高い
- マージンはやっぱり高いですね。
- EPSのアナリスト予想と実績の推移
- まとめ
- 最後に
DPZってどんな会社よ!?
企業概要
案外こう言う銘柄がシンプルで良いなとも思います。
DPZは自己資本比率がありません
投資するに当たってのDPZの概要になります。
時価総額は約1.5兆円程度で、それなりにしっかりしています。米国株だと中型株くらいのイメージでしょうか。
面白いのは、自己資本比率が表示されていないことです。
さらにはROEもありません。
PBRもマイナス4.4倍と不思議ちゃん銘柄な雰囲気を感じてワクワクします。
最近話題?の債務超過銘柄とでも呼べば良いんでしょうか。
キャッシュフローが強いからこそできる芸当ですかね。
配当利回りは1%を切っていますので、投資家はキャピタルを狙って買っているようです。
DPZのEPSの成長について
2005年以降のEPSの推移です。
2012年以降は綺麗に右肩上がりに増加していますね。
PERで見るとEPSの成長とシンクロしない部分もある株価ですね
ついでに、株価と照らし合わせてみてみます。
株価もまさに右肩上がりになっています。
EPSの成長が安定的になった2012年以降は、PERの水準も切り上がり新しい目線ができているのがわかります。
2017年にはPER40倍程度まで買われましたが、その後30倍程度まで下げてから切り返しています。
宅配ピザやさんが40年分の利益まで買われたのですから、本当に素晴らしいですね。
SPSは綺麗な右肩上がりでしたね
合わせてPSRの推移です。
まず中段のSPSも右肩上がりになっています。
そしてPSRですが、
PERと概ね同じになっています。
2018年にPSR4倍まで買われてピークになっていたので、
PERと比べると1年遅れてピークをつけていました。
株価も2018年に300ドルでいったん調整に入っています。
PSR3倍で底を打った後の上昇から、どうもPSRの方が株価に現れやすいようです。
これはまずSPSの成長の方がEPSよりも早かったことを示しています。
そしてSPSの成長の鈍化がEPSよりも先に現れているようです。
SPSの方が銘柄の成長をタイムリーに表しているのかなと思いました。
よく考えれば買収とかがなければですが、SPSよりもEPSの方がノイズも大きいですかね。まだわかりませんが。
BPSは下がり続けています
続けて上段からprice、BPS、PBRになります。
BPSはマイナスが膨らんで行っています。PBRも同様ですね。
FCFが高く、PCFRからこの1年の株価の伸びが見えていたか
次にフリーキャッシュフローの推移になります。
FCFSは綺麗に右肩上がりになっています。
株価が調整している分で、PCFRも2017年後半から調整してきています。
FCFを評価されてきた銘柄なんだなと言うのがよくわかります。
ただ、2017年以降は違う傾向が出てきています。
これは収益面、特に売り上げが伴っていないことにありそうに思えますが、いかがでしょうか。
営業キャッシュフローは綺麗に伸び、この数年は現金を増やしてきている
気になったのでちょっと調べてみました。
営業キャッシュフローの伸びが素晴らしいですね。
決して投資をしていないわけではないのですが、現金が積み上がってきています。
ちょっとこれからは毛色が変わってくるのでしょうかね。
ROIが怖いくらい高い
ROIを確認してみました。
2020年でROIが50%を超えています。
2012年以降本当に高い水準で利益を出していますので、正直怖いくらいの高収益体質だなと思いました。
変な話ですが、債務超過が成り立つのもわかります。
フランチャイズもうまく機能しているんでしょうね。
このやろうと、負債も含めてアセットを増やすことでFCFを吊り上げ株価の上昇に結びつけるのかな。
マージンはやっぱり高いですね。
最後にマージンを確認してみました。
グロスを見るとやっぱりピザ屋さんだなとわかります。
でもそれでも2018年からの上昇は、新たな原価の抑え方を見つけたのかなと思いました。(規模が生きてきたのか?)
一方で営業利益率はそこまで伸びていません。(フランチャイズを増やしているのか?
)
結果としての純益利率は上がり続けています。
ここでは競合分析をしていないので、市場での競争力がどこまであるのかは推測でしかありませんけど、より強くなってきているのは理解できます。
ただこの辺はこれまでみてきた他の業種と比べるとですが、
さほど驚くものはありませんでした。
EPSのアナリスト予想と実績の推移
少し値動きの理由も知りたいので、EPSのアナリスト予想と実績について確認してみます。
2019年12月ではほぼ予想通りでした。
しかし2020年3月では、これはステイホーム特需と言うことでしょうか、予想を上回る実績となりました。
2020年6月は少し予想にばらつきがありますが、余程無理のない予想ですのでもんぢあないでしょうかね。
これだけ見ると割合安定してきた銘柄のように見えます。
まとめ
- 収益面では右肩上がりでマージンの改善も進んでいでいる
- PER,PSR,PCFRは年々切り上がってきている
- 債務超過であるが、ROIは驚異の50%超え
- 負債を増やすだけ成長していけるか
最後に
いかがでしたでしょうか。DPZを調べてみました。
まず割安を待っていたらいつまで経っても買えない銘柄なのはわかりました。
この数年の株価の調整はありましたが、最近上振れしています。
こうした債務超過銘柄であれば、金融緩和は追い風なのかなとも思いました。
しかし、なかなかこれといって買値の基準は見つけられないな、と言うのが印象です。
強いて言うなれば、PSR3倍のところで買えるなら良いかもしれないなというところです。
しかし、レストランに分類されるにしては驚異の収益体勢を持っていて、とても勉強になりました。
それではみなさん、本日もお付き合いいただきありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
ありがとうございました!!
【銘柄研究】復活のファイザー(PFE)!?インカム狙いの銘柄で配当利回りは2010年以降最も上昇し余力も十分。課題は新たな収益源となるプロダクトか。
こんにちは。
今日はファイザー(以下PFE)の銘柄研究です。
米国の製薬会社ではトップクラスでしょう。
プライマリーケア領域のブームを巻き起こして世界トップの製薬会社になり、
その後の高分子医薬品競争では劣後し勢いが削がれてしまった、
そんな印象でしょうか。
欧州系のロシュやらノバルティス、アズトラゼネカの方が勢いを感じます。
ただ、M&Aの巧みさ、と言う点で秀でているようにも思えます。
これは疾患領域、薬剤のクラスにおいて栄枯盛衰の速度が早くなった現在においては
必須の能力になります。
そこで一度、PFE個別株で投資するなら、と言う観点で調べたいと思います。
よろしくお願いいたします。
データソースは主として以下のサイトになります。
- PFEってどんな会社?
- PFEの各種指標について
- PFEの売り上げ構成比について
- PFEの売り上げは伸びてはいない
- PFEの営業利益率は25%あり十分な競争力がある
- PFEの時価総額は2005年からレンジで、ほとんど変わっていない
- PFEのEPSも大きな成長はないが2016年から徐々に増加している
- PFEのPERは12倍と低く成熟銘柄と言える
- SPSは右肩上がりでPSRの水準は切り上がっている
- BPSも増加後増減し、PBRから株価の影響により上昇している
- D/Eレシオは増加傾向にあり、負債は増加後高止まりし、株主資本はこの15年間で最も低い水準
- ROIは改善傾向にある
- FCFと営業CFは安定している
- 1株FCFはしっかりあるもののわずかに低下してきている
- 買収と従業員の削減を繰り返している
- PFEの配当金は概ね右肩上がりにあり、2010年以降は4%付近で安定している
- 配当性向は6割を超えておらず、配当金を出す余裕は十分にある
- まとめ
- 最後に
PFEってどんな会社?
企業概要ファイザー(Pfizer Inc.)は医薬品会社。 腫瘍、炎症、心血管疾患、その他の治療分野向けに医薬品、ワクチン、医療機器、消費者向け医療製品を提供。 世界で事業を展開。
シンプルですね。
医薬品会社です。
領域は広くて、プロダクトも様々、世界中に展開しています。
PFEの各種指標について
まずは全体像を見てみたい共います。
- 時価総額は20兆円くらいあり流石に規模がでかい
- 自己資本比率は37.7%と、これは高いとは言えない
- ROE25.5%と高いですね
- ROA9.8%とあと一歩ですが、負債が多いのでしょうか
- PER12.2倍と言うのはあまり安定的に成長するとは見られていないのでしょう
- 配当利回りは高いですね、4.4%となっています。
PFEの売り上げ構成比について
売り上げをみる前に、構成比を確認しておきます。
バイオファーマが76%となっています。
アップジョンが2割程度ありますが、これは後発品事業ですね。
PFEの売り上げは伸びてはいない
- 売り上げは成長が一定しない
- この数年のマイナス成長により、15年前の売上高に戻った
正直、売り上げは成長がなければ厳しいですね。
マージンがどうなっているのかみたいです。
PFEの営業利益率は25%あり十分な競争力がある
上からグロス、営業利益、純利益率の推移になります。
波はありますが、決して悪くはありません。
純利益はともかく、営業利益を維持できているのは評価できるんじゃないでしょうか。
PFEの時価総額は2005年からレンジで、ほとんど変わっていない
時価総額の推移を確認しました。
ここまで売り上げは厳しかったのですが、安定した営業利益率を示していることがわかりました。
時価総額では2009年に800億ドルまで落ち込みましたが、そこから20億ドルまで戻しています。
ただ、2006年から変わっていないこともあり、やはりこの15年は現状維持が精一杯だったことがわかります。
PFEのEPSも大きな成長はないが2016年から徐々に増加している
EPSも凸凹しています。
2016年から徐々に成長しています。
PFEのPERは12倍と低く成熟銘柄と言える
株価が少しずつ成長してきています。
たまにEPSが増加して、それに合わせてPERが下がっています。
その後にEPSが戻しているので、またPERが上がるので、
株価があまりEPSにあまり反応していないようです。
あまり参考にならないですね。
SPSは右肩上がりでPSRの水準は切り上がっている
PSRは少しずつ切り上がっています。
これも分母の売り上げが安定していないこともあって、イマイチわからないですね。
SPSが少しずつ上がってきています。
ただ、レシオが切り上がっているので株価はそれを上回って上昇しています。
ただ、時価総額はあまり変わらなかったことと、売り上げ自体も右肩上がりではなかったので、株数が減ってきていると考えられます。
自社株買いをしているのでしょうか。
BPSも増加後増減し、PBRから株価の影響により上昇している
BPSは切り上がっています。
PBRの増加しているので、1株資産あたりの株価は増加してきています。
D/Eレシオは増加傾向にあり、負債は増加後高止まりし、株主資本はこの15年間で最も低い水準
これ面白いですね。
まずD/Eレシオは2009年に一気に増えた後、少しずつ高くなってきています。
株主資本も2009年に増えましたがそこから少しずつ減少してきていて、2008年の一番低いところと同程度になりました。
一方で、長期債務も2009年に一気に増えた後、2014年頃まで減りましたがそこからまた増えてきています。
2009年までとその後で財務が急変わりしています。
EPSの成長はそこからきているようです。
ただ、債務が増加し続けている訳ではないので、いわゆる成熟銘柄と言うことになります。
BPSの推移共合わせれば、自社株買いをし発行済み株式数を減らしていってるのは明らかですね。
ROIは改善傾向にある
ROIは2010年頃に4.78%とかなり低くなりましたが、
そこからはと切り上げて2020年に15.75%まで戻しました。
2007年のように20%中身をみるとまだ全盛期ほどではないですが、
しんどい時期を超えて、状況は良くなってきているようと言えます。
株価が上向きなのは自社株買いだけじゃなくて、ROIの改善にも理由がありそうですね。
FCFと営業CFは安定している
FCFは営業CFも含め増加はしていないもののプラスで推移しています。
営業CFをうまく使ってきていますね。
これをみていると時間をかければ少しずつ改善してきているのが納得できます。
株価の上昇の本質的な理由はここになりますね。
1株FCFはしっかりあるもののわずかに低下してきている
フリーキャッシュフローは1株あたりで大きな変化はありません。
2018年から少し減少してきているように見えるのは気がかりです。
PCFRは2倍くらいになっています。
買収と従業員の削減を繰り返している
従業員は大きくは減少しています。
買収をしては人員削減を繰り替えしているようです。
PFEの配当金は概ね右肩上がりにあり、2010年以降は4%付近で安定している
配当金は2009年に少し減りましたがそこからは上昇を続けており、
2009年の0.5ドルだったのが1.5ドルと3倍に上昇しました。
従業員を減らしながらではあるものの、配当を増やし続けてきています。
株価ら結果として配当利回りは4%前後を維持しています。
この配当利回りがこれまでで最も株価の根拠になりそうな指標ですね。
ただ最近4%を越えているのが、何が理由かが気になります。
配当性向は6割を超えておらず、配当金を出す余裕は十分にある
6割にも達していませんので、
決して無理をして配当を出していようではないですね。
配当性向が問題ではないのであれば、分母のEPSが厳しくなと考えられているのでしょう。
直近で売りとなったのは、乳がんの治療薬で治験の失敗がありました。
この辺のリスクは製薬会社ならではですね。
成功すると見込んで組んだプログラムなので、失敗するとダメージは大きいです。
まとめ
- PFEの時価総額は2005年から2020年で同程度
- 営業利益率は十分にありキャッシュを作り、財務も改善傾向にある
- ROIも改善傾向にある
- 合併とコストカットを繰り返している
- 配当金を増加が2010年以降は配当利回り4%の水準を前後させている
- 直近に治験の失敗により株価は1割下げている
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回はPFEについて調べていきました。
売り上げを拡大するには苦戦していましたが、
コストカットもうまく収益性は十分でした。
結果としてROIの改善によもあるように財務が健全になってきていました。
株価については、最も綺麗に表しているのは配当利回りでした。
2010年以降に配当利回り4%を前後するように株価がついています。
現在は治験の失敗もあり、またこれまであったように今後の売り上げに懸念が広がっているように思います。
4%中頃まで配当利回りが増加しています。
決してここが買い場だとは言えませんが、
これまでのPFEであれば巻き返しも期待できるのではないでしょうか。
それでは本日はPFEの銘柄研究でした。
みなさんどうもご覧いただきましてありがとうございました。
【銘柄研究】公益セクターで株式投資の幅を広げよう!アメリカン・ウォーター・ワークス(AWK)について。
こんにちは。
今日は公益セクターのアメリカンウォーターワークス(以下AWK)について調べていきたいと思います。
公益セクターの銘柄のポジションを持てるようになると、他の多くの銘柄とは違う動きをすることが多く、投資の幅が広がる感覚をもてます。
ただ、特有の落とし穴もあるので、その辺りの理解を深められたらと思います。
それではよろしくお願いいたします。
データソースは主として以下のサイトになります。
- AWKってどんな会社?
- AWKの経営効率は良くない?
- AWKの売り上げについて
- 売り上げのほとんどは規制ビジネスになっている
- AWKのEPSは右肩上がり
- AWKのPERからEPSを上回る株価上昇を続けていることがわかる
- AWKのSPSはさらに綺麗に上昇し、株価はSPS比で6倍となった
- BPSも増加を続けている
- 資本は安定的に増加し負債はこの数年で倍増しD/Eレシオは最も高い
- ROIは分母の資産の増加に引っ張られ低い
- CFC/Shareはマイナスに転じ、その後もマイナス幅が拡大している
- 一方で利益率は悪くはなく、むしろ高い
- 営業キャッシュフローは増加を続けるも、投資キャッシュフローのマイナスがそれを上回る増加によりフリーキャッシュフローはマイナスが続く
- まとめ
- 最後に
AWKってどんな会社?
AWKをbloombergで調べると以下のように記載されています。
企業概要
これなら私でもわかります。
水道会社です。
こうした伝統的なビジネスの方がIT系の新しいものよりわかりやすいですね。
AWKの経営効率は良くない?
時価総額は2兆円くらいで、日本株で1部上場の結構有名な会社、くらいの規模感になります。
自己資本比率は27%と負債が多く、ROA、ROEともに低いです。
アセットあたり、エクイティあたりのリターンが低いと言うことで、この辺の経営効率の改善は課題になっているのでしょう。
AWKの売り上げについて
2008年からの売り上げはほぼ規則的に動いているのでは、と言うほど安定した右肩上がりとなっています。2010年前後に少し凹みがありますが、それ以外は変化に乏しいと言っても良いくらいです。
民間企業の売り上げとは思えない感覚ですね。
売り上げのほとんどは規制ビジネスになっている
AWKの売り上げの中身を見てるとその正体が少しわかります。
規制ビジネスが8割強となっており、これが売り上げを安定させている理由ですね。
規制ビジネスの売り上げが少しずつ増加していることがわかります。
AWKのEPSは右肩上がり
EPSが個別株投資においては最も大切な数値ですね。
2008年から2010年まで赤字になっていましたがそこからは大きくはないものの安定した成長を示しています。
AWKのPERからEPSを上回る株価上昇を続けていることがわかる
EPSの後は株価と照らし合わせて見たくなりますので、PERを確認します。
PERが10倍台だったのが最近では30倍を超える水準に落ち着いています。
金融政策などの外的要因があったにしても、株価がEPSの増加速度を超えて上昇していることがわかります。
これはAWKのビジネスに対しての信頼が現れているように見えますがいかがでしょうか。
AWKのSPSはさらに綺麗に上昇し、株価はSPS比で6倍となった
SPSもしっかりと伸びていますが株価の上昇はそれを上回っています。
PSRでは株価をSPSで割った数値になりますが、少なく見ても6倍になっています。
素晴らしいです。
BPSも増加を続けている
BPSが増加し続けていますが、PBRは株価がそれを上回る上昇をしていることを示しています。
資本は安定的に増加し負債はこの数年で倍増しD/Eレシオは最も高い
債務も株主資本も増え続けていますが、特に最近の債務の情報は目立ちますね。
金融緩和があったからかもしれません。
D/Eレシオは2006年以降では最高の水準にありますが、株価の上昇によって低下しつつあります。
株が上がる資本が増えて借金がしやすくなりますね。
ROIは分母の資産の増加に引っ張られ低い
ROIで投資効率を確認します。
2020年で4%程度なので、とても低くてこの辺りは課題になるのでしょうね。
CFC/Shareはマイナスに転じ、その後もマイナス幅が拡大している
さてキャッシュフローですが、FCF/Shareが下がってきてマイナスに転じています。
これはちょっと残念です。
プライスあたりでは当然ゼロ(評価不能)になります。
一方で利益率は悪くはなく、むしろ高い
営業利益は30%は超えていますので良いですし、純利益も十分です。
フリーキャッシュフローがマイナスになる要因はなんでしょうか。
営業キャッシュフローは増加を続けるも、投資キャッシュフローのマイナスがそれを上回る増加によりフリーキャッシュフローはマイナスが続く
営業キャッシュフローは増加を続けていますが、投資キャッシュフローのマイナスがどんどん大きくなっていてその結果FCFのマイナスとなっています。
この状態では現金も増やせるわけはなく、結構しんどいなと言うところです。
公益セクターは設備のメンテナンスにとても費用がかかるようですが、この辺が改善されてくるともう一段化けるそうで注意したいです。
これを補うために負債が増えていると言う状況で、これでは自社株買いもままならないから資産が増える一方なのもうなづけます。
まとめ
- AWKの収益力は高く、規制ビジネスによりこの10年間安定した右肩上がり
- 1株資産は増加を続け資本が増え続け、負債は近年大きく増加した
- 営業キャッシュフローの増加は続くも投資キャッシュフローそれを上回る上昇をみせ、1株キャッシュフローのマイナスの原因となっている
最後に
AWKの研究を行いました。
独占的で安定感のあるビジネスで投資家が評価を高めてきたことがわかります。
一方で、フリーキャッシュフローのマイナスを改善することは明らかに課題になります。
公益セクターならではかもしれませんが、設備の維持にお金がかかるのであれば以下にそのコストを減らしていくかになります。
しかし逆に言えば、問題はそれだけと言うことで、株価の上昇に支えられ負債を増やしてもこの金融緩和の状況であれば特に問題もないです。
公益セクターに投資すると株式投資の幅が広がります。
このセクターの特徴に注意をしながら、特に投資キャッシュフローの改善状況を追いかけて、投資判断をしていきたいですね。
それではご覧いただきありがとうございました。
みなさんの株式投資に少しでもお役に立てれば嬉しいです。
ありがとうございました!!
【銘柄分析】今さら聞けないマイクロソフト(MSFT)について、初めての方向けにわかりやすく解説します!
こんにちは。
本日は、米国株NO.1のキラキラ銘柄、マイクロソフト(以下MSFT)についてです。
時価総額は150兆円ほどですかね、
日本の株式市場が500〜600兆円くらいだとして約3割を占めてしまえます。
甲子園何個分の広さ!とかで言うとトヨタ(20兆円程度として)8個分の大きさとかでしょうか?
しかもビジネスはこれからさらに成長が期待されるところにポジションをとっている。
またネットフリックスで「天才の頭の中」と言うタイトルで、
ビルゲイツさんのヒストリーがありましたが、
その中ではMSFTは独占企業と世間に叩かれたシーンもありました。
しかし今では、そう言う叩かれる対象にもならずスマートな経営をしている印象です。
そんな(どんな?)MSFTについて、前置きが長くなりましたが、
銘柄研究をしたいと思います。
データソースは主として以下のサイトになります。
よろしくお願いいたします。
- MSFTはGAFAMの一角、巨大な時価総額をもつキラキラ銘柄です
- MSFTは3つの事業からなり、どの部門も高収益かつ成長を続けている
- 売り上げの推移は停滞期から成長期への変遷を表している
- 徐々に切り上がるPERについて
- PSRはPERよりも綺麗に銘柄を捉えています
- BPSは一転増加に転じている
- MSFTのD/Eレシオから成熟銘柄ではなく成長銘柄に変化を示している
- まとめ
- 最後に
MSFTはGAFAMの一角、巨大な時価総額をもつキラキラ銘柄です
巷ではGAFAと言う名前が先行していましたが、
最近ではGAFA+Mだと言う声も耳にします。
名前は重要ではなく、
要するに時価総額が巨大な5社をまとめて言っているのですね。
企業概要は以下のようになります。
マイクロソフト(Microsoft Corporation)はソフトウエアメーカー。ソフトウエア製品 の開発、製造、ライセンス供与、販売、サポートに従事。オペレーティングシステム、サーバー・アプリケーション、法人・個人向けアプリケーションのソフトウエア、ソフトウエア開発ツール、およびインターネット/イントラネットソフトウエアを手掛ける。テレビゲーム機、デジタル音楽・娯楽用機器も開発する。
、、、これわかりますか??(笑)
私は日本語があんまり得意ではない(?)ので、
つまりはソフトウェア企業なのかなということです。
どちらかと言うと数値とかグラフの方が理解しやすいので、
とりあえず次に進めて、売り上げ構成比を紹介させてください。
MSFTは3つの事業からなり、どの部門も高収益かつ成長を続けている
事業ポートフォリオは3つの領域からできています。
土手も利益率は3割から4割あり高いですね。
利益率の高さは、競合に対しての競争力を有しているとも言えます。
つまりはどの事業部門においても、高い競争力を有していることが伺えます。
特に、
- プロダクティビティとビジネスプロセス
- クラウド
の2つの事業が急激に成長(この3年で150%近い売り上げの伸び)してきています。
そしてどの事業も規模は4兆円を超える売り上げ高で、
所さんも目がテンになるのではないでしょうか。
次は各部門の利益率の推移です。
PC部門が利益率を改善させ、プロセス部門とクラウド部門の利益率に近づいてきています。しかしため息が出るほどどれも良いですね。
これらをまとめて長期の売り上げを確認します。
売り上げの推移は停滞期から成長期への変遷を表している
- だが2009年と2015年頃に停滞した時期があるも、基本的には右肩上がり
- 2017年以降成長が加速(プロセス部門、クラウド部門の成長か?)
今キラキラ銘柄に見えるのは、2015年ごろの停滞期の投資が
2017年以降に実を結んだ結果に思えます。
徐々に切り上がるPERについて
EPSに対しての株価の感応度、と取れますが、2016年以降は徐々に切り上がってきています。
これは、MSFTのEPSの成長が長期的に続くという信頼が高まってきていると言えます。
PSRはPERよりも綺麗に銘柄を捉えています
この銘柄研究をするようになってから気づいたのですが、PSRは大体の場合でPERよりも綺麗に株価の水準を表します。
2006年ごろに比べて約2倍、SPSに対しての株価が高くなっています。
BPSは一転増加に転じている
BPSはAAPLを含めて減らしていく銘柄が多いのですが、MSFTは2017年から上昇してきています。
株価はそれを上回って上昇していますので、2014年頃の低い時期と比べて随分高くなりました。
MSFTのD/Eレシオから成熟銘柄ではなく成長銘柄に変化を示している
D/Eレシオで見ると良くわかります。
長期債は2017年まで増加していましたが、その後減少してきています。
また株主資本は逆に増加し始めました。
結果として、2017年でD/Eレシオも切り返して下がってきています。
これが示すのは、MSFTの位置付けが成熟銘柄から成長銘柄へ変化したの、
ということですね。
AAPLでもありましたが、大体の成熟銘柄はD/Eレシオが上がり始めます。
EPSの成長を担保するためにですね。
MSFTもそうだったのですが、2017年をターニングポイントに切り返しています。
もし他にもこういう銘柄を見つけられたなら本当に素晴らしいですね。
まとめ
2016年、2017年にビジネスプロセス、クラウドの事業が大きく成長し
MSFTは成長銘柄のような姿に変遷した
最後に
いかがでしたでしょうか。
初めての方にもわかりやすくMSFTを調べました。
今後の成長の行方がどうなるのか、とても楽しみですね。
私も保有していますが、実感としては他のGAFA銘柄より落ち着いていてさらに成長も期待できるので、信頼は高いです。
ビジネスプロセスとクラウドの成長には、私も仕事では使うばかりですが、ありとあらゆる企業が恩恵を受けているように思います。
それでは本日はキラキラ銘柄NO.1のMSFTについて掘り下げました。
一行でも参考になるものがあれば幸いです。
ご覧いただきましたありがとうございました!!
【銘柄研究】ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)の中身を見てみよう!!ヘルスケアでさらに事業も分散させている安定銘柄です!○○が懸念!
こんにちは。
今日はジョンソン エンド ジョンソン(以下JNJ)の銘柄研究です。
言わずと知れた、世界一のヘルスケアカンパニー。
私はこの銘柄に対しての投資方法は、
悪い情報が出た時や全体が凹んできた時に、
逆張りで拾うのが良いかなと考えています。
ただ現在のポジションを増やすのであればより深く理解したいところ。
そこで今回研究テーマにしました。
このブログを読んで下さる読者の肩にも少しでもお役にたてば嬉しいです。
この記事は以下のデータを参考にしています。
- 銘柄スカウター米国株|マネックス証券
- Macrotrends | The Long Term Perspective on Markets
- Bloomberg.co.jp
- Investor Information | Johnson & Johnson
それではよろしくお願いいたします!
- JNJは医薬品、医療機器、消費者向け医薬品でバランス良く事業ポートフォリオをもつヘルスケアカンパニーである
- JNJはPSR4倍の前半で買いたい銘柄
- JNJの収益力、利益率について
- JNJのEPSは成長率こそ高くはないが右肩上がりである
- JNJの財務について、負債の割合は増えて金利への感応度は増している
- 総資産はプラトーから減少に転じ、ROIは20%近くに戻している
- JNJの連続増配で2%後半の配当利回りをもつ、成熟銘柄
- まとめ
- 最後に
JNJは医薬品、医療機器、消費者向け医薬品でバランス良く事業ポートフォリオをもつヘルスケアカンパニーである
JNJは他領域に跨って売り上げを立てているのが特徴的な企業です。
医薬品が半分ですが、医療機器も3割、そして消費者向けが約2割となります。
ヘルスケアの企業の中で事業ポートフォリオが分散されているのが珍しいですね。
さらにセグメントごとの業績の推移も確認しておきます。
2016年からですが、医薬品の勢いが良いですね。成長の源泉になっていることがわかります。
医療機器、消費者向けは安定しています。
JNJはPSR4倍の前半で買いたい銘柄
2005年からの全体の売り上げ推移です。
2009年や2015年頃にマイナス成長がありました。
そして2019年あたりも低成長となっています。
しかしながら長期に渡って売り上げを成長させ続けていることがわかります。
一方でSPSは売り上げの推移よりも綺麗に上昇をさせています。
これは株主の目を気にして自社株買いなどで分母を調整しているんでしょうね。
その辺りはもうお手の物でしょう。
PSRについては2016年以降でボックス圏となっています。
LTMの時もそうでしたが、案外PSRで見るとレンジがはっきりしている場合が多いように思えます。
PSRで4倍〜5倍を行き来しているので、4倍前半になると買い場だったことが示唆されます。
JNJの収益力、利益率について
グロスは下がり続けていますが、以前6割を超えています。
また営業利益率は2012年に15%程度まで下げていますがその後戻して、
概ね2割前半と高収益を続けています。
2018年に純利益を落としているのは、何か特別損失があったということでしょう。
言うまでもなくヘルスケアの企業は訴えられることも多いので、こういうリスクを抱えることになります。
ただ、JNJはその対策において妥協を許さず情報開示に努めて誠実に対応してきていることが、信頼を生んでいます。
JNJのEPSは成長率こそ高くはないが右肩上がりである
真ん中がEPSで、2012年に凹みがありましたが右肩上がりと言って良いでしょう。
2019年からは再度上昇し始めました。
PERでは10倍台前半から徐々に切り上がり最近では20倍程度の株価をつけることが多くなっています。
JNJの財務について、負債の割合は増えて金利への感応度は増している
BPSが減少してきたのは2014年以降でした。
PBRは分子の株価の上昇と分母のBPSの低下の二つの影響により、上昇していきます。
D/Eレシオは切り上がって行っていますね。
JNJよ、お前もかと思ってしまいました。
米国株ではお決まりの、お金を借りて自社株買いをしている、ということかなと思います。
他の銘柄でもそうですが、こうなると金融政策の感応度は高くなるんではないでしょうかね。つまり金利が上がる時の影響が大きくなる。
とはいえ、金利が引き上がるほどの好景気は入り口も見えず、遥か先にありますので、
誰も気にはしないのでしょう。
総資産はプラトーから減少に転じ、ROIは20%近くに戻している
負債が増え、純資産が減少していることを確認してきました。
ただ、ROIで評価すると18%程度をキープしていることはわかります。
決して経営効率が落ちている訳ではありません。
JNJの連続増配で2%後半の配当利回りをもつ、成熟銘柄
1株配当の推移は増加し続けていて、いわゆる連続増配株ですね。
配当利回りは大体2〜3%までというような株価をつけることが多いように思います。
配当性向については6割台ということで、すっかり成熟した銘柄という印象です。
まとめ
- ヘルスケアカンパニーでさらに事業ポートフォリオも分散させている安定銘柄
- EPSは右肩上がりで、米国株に良くある負債の比率は高まるものがBPSを下げ、投資効率は維持
- 配当金を増配させ続けており、配当性向も悪くはない
懸念事項は、製薬部門の成長が維持できるか、でしょうか。
コロナ禍により一般消費者部門などが成長しそうに見えます。
医療機器には関しては、病院が感染症対策に追われ成長することは難しいかなと思いますが、時期が過ぎれば戻してくるでしょう。
また訴訟リスクは常に抱えているので、急に1年間の利益が吹き飛んだこともあるということです。
最後に
JNJはとても人気のある銘柄、それは安定した業績と株主還元の姿勢が信頼されています。
その意味で、株価の上値を追いかけるような投資ではなくて、全体が下げている時に逆張りで拾っていくと言った投資スタイルで行こうかと、私は考えています。
ただ、個別のリスクはもちろんありますので、その見極めは必要ですね。
それでは今回はJNJの銘柄研究でした。
少しでもお役に立ちましたら幸いです。
ご覧いただきましてありがとうございました!!